スバルがハードウェアのアップグレード・サービス先行予約開始 メーカー自身による『魅力化』の行方【自動車ニュースを読む】
第3弾はハードウェアもアップグレード
スバルは、ハードウェアをアップグレードする3つの商品について、2月13日から先行予約を開始した。
【画像】メーカー自身による『魅力化』!スバルがハードウェアのアップグレード・サービス先行予約開始 全4枚
『スバル・アップグレード・サービス』は『減価ゼロ』という、購入後もテクノロジーやサービス等を通じてクルマの機能や性能、価値を維持、向上させ続けるというスバルの考え方に基づいたもの。

『スバル・ウルトラスエード・パッケージ』のレヴォーグ(VM型)2.0GT-Sアイサイト装着イメージ(ダークネイビー)。 スバル
各種の機能拡張や性能向上によってユーザーのニーズに応じた体験価値を提供することで、ユーザーひとりひとりに長期にわたって最良の安心や愉しさを提供するとしている。
既にソフトウェアをアップグレードする商品として、2023年にレヴォーグ(VN型)向けの『スバル・アクティブ・ダンパーeチューン』、2025年にはBRZ(ZD型)向けの『スバル・スポーツ・ドライブeチューン』も提供。今回は第3弾として、ハードウェアもアップグレードできることになった。
具体的には、走りの質感を高める『スバル・ダイナミック・モーション・パッケージ』と車内の快適性を向上させる『スバル・コンフォート・クワイエット・パッケージ』をレヴォーグ(VN型)へ、インテリアのコーディネートの幅を広げる『スバル・ウルトラスエード・パッケージ』をレヴォーグ(VM型)やWRX S4(VA型)等に提供する。
アップグレードする3つの商品スバル・ダイナミック・モーション・パッケージ
レヴォーグ(VN型)を対象にフロントサスペンションロアアームをWRX S4同様のピロボールブッシュへ、タイロットエンドを湾曲形状へ変更。
合わせて前後の足まわり各部の締結力を最適化、乗り心地と旋回性能や車両応答性を両立させて意のままに操る愉しさを提供する。

『スバル・ダイナミック・モーション・パッケージ』のフロントサスペンションロアアーム。 スバル
価格:13万2000円(標準工賃込み)
スバル・コンフォート・クワイエット・パッケージレヴォーグ(VN型)を対象に、前後ドアやルーフ、ホイールハウス等の車体各所に吸音材や制振材を追加することによって静粛性を向上。
オーディオの音響特性も最適化されクリアで臨場感のあるサウンドも提供する。
価格:8万300円(標準工賃込み)
スバル・ウルトラスエード・パッケージレヴォーグ(VM型)とWRX S4(VA型)等を対象に、表皮にウルトラスエードを用いたステアリングホイールやシフトノブへ交換。ダークネイビーとバーガンディの2色のカラーが設定され、純正ステアリングホイールとしての機能を維持した上でインテリアの質感を高めコーディネートの幅を広げる。
ステアリングホイール&シフトノブセット 価格:8万5800円
ステアリングホイール 価格:6万6000円
シフトノブ 価格:2万3100円(いずれも標準工賃込み)
自動車のハードウェアもアップデートする時代へ
IT業界ではソフトウェアのアップデートによる進化は常であるが、自動車業界でも同様にアップデート(グレード)という用語を用いて一部改良を実施する時代に至った。
OTA(Over The Air=無線アップデート機能)によるソフトウェアのアップデートは自動車業界でも一般化し、ハードウェアもアップグレードするのはスバル以外にトヨタ等でも展開されている。

『スバル・コンフォート・クワイエット・パッケージ』の制振材(左)と吸音材(右)。 スバル
アップグレードがヘリテージ車のリフレッシュプログラム等と異なるのは、性能が向上するところにあるが、愛車が時を経ても魅力的であることは、どちらも共通する嬉しさだ。
メーカーにとって車両の代替は新車販売に直結するため、新車販売が中心の自動車業界が変革期にある表れとも捉えられるだろう。注目は静粛性を向上させる『スバル・コンフォート・クワイエット・パッケージ』で、これまでは一部改良やマイナーチェンジで施されてきた内容だ。
アップグレードによる『魅力化』が定着し、CO2削減のために車両の生産を減らして代替サイクル平均が長期化すれば、新車販売への影響も危惧される。しかし、メーカー純正のアップグレードは安心感と信頼を兼ね備えており、競争の激しいアフター業界における、新しいユーザー体験として期待されるだろう。
