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マンションの資産価値を維持するために不可欠な修繕積立金。しかし、その「値上げ問題」は多くの管理組合にとって長年の頭痛の種です。
最近、東京都が新築マンションの管理計画認定基準に「均等積立方式」の採用を求めているというニュースが注目を集めています。これは、値上げ問題に終止符を打つきっかけとなるのでしょうか?
今回は、株式会社さくら事務所取締役副社長COOの山本直彌さんが、段階増額積立方式と均等積立方式の仕組みと将来リスクを分かりやすく解説します。
■2つの積立方式の仕組みと、国が均等を推奨する理由
修繕積立金の徴収方法には、主に以下の2つの方式があります。
段階増額積立方式:3~5年など決められたスパンで段階的に値上げしていく方式です。当初の負担は安いのが特徴です。
均等積立方式:長期修繕計画の期間中、原則として金額が変わらない方式です。当初の負担は高いのが特徴です。
なぜ「均等」が推奨されるのか?
国が均等積立方式を推奨するのは、新築マンションで主流の段階増額積立方式が機能不全に陥っているためです。
値上げの失敗:段階増額方式は、値上げの度に総会決議が必要ですが、5年ごとの値上げが住民の反対や無関心により実行されないケースが多発しています。
将来の負担集中:修繕箇所が増え、高額な工事が必要となる将来の(高齢化した)住民に、最も大きな経済的負担を押し付けてしまうという問題があります。
均等積立方式は、当初の負担は大きいものの、将来的な値上げリスクを最小限に抑え、財源を安定させる効果があります。
■「均等積み立て」が持つ2つのメリット
1. 将来の資産価値を守る
均等積立方式であれば、将来的な修繕積立金がいたずらに高騰するリスクを抑えられます。これは、売却時に「毎月のコストが高すぎる」という理由で買い手が敬遠することを防ぎ、マンションの資産価値を守ることにつながります。
2. 計画変更時の対応力が高い
均等積立方式で積立てている場合、将来的にインフレなどで修繕費用が上がっても、元から高めに積立てている分、値上げ幅が少なく済みます。つまり、計画変更があった場合でも対応しやすい安定した基盤となります。
■「均等移行」を成功させるための課題
均等積立方式が優れていることは理解できても、現状のマンションが移行するには大きな課題があります。
最大の難関は「合意形成」
段階増額方式のマンションで均等積立方式に移行しようとすると、当初の積立額が倍以上に跳ね上がるケースが少なくありません。
「なぜ、今こんなに上げる必要があるのか」という反対意見は必ず出ます。特に、投資用マンションや短期所有を目的とする住民がいる場合、合意形成のハードルは極めて高くなります。
対策:プロセスを透明化し、リスクを理解させる
合意形成を成功させるには、以下の2点が不可欠です。
支出の徹底的な見直し:まずは長期修繕計画を見直し、工事の削減や適正化によって、どこまでコストを圧縮できたかをアピールすることが重要です。
情報開示と説明責任:総会資料や説明会で、なぜ均等積立方式が必要なのか(インフレリスク、将来の資金ショートリスクなど)を、複数のプラン(現行維持案、段階増額案、均等案)と比較しながら、丁寧に説明するプロセスが欠かせません。
【まとめ】
修繕積立金の改定は、遅くなればなるほど困難になります。特に、新築マンションは段階増額方式による将来的なリスクを抱えているため、早期の対策が必要です。
株式会社さくら事務所では、新築マンションの購入検討者に対し、「新築マンション内覧トータルサポート」の中で、そのマンションの長期修繕計画の特性やリスクを解説するアドバイスを提供しています。
ご自身のマンションの計画を正しく理解し、将来に備えるためにも、ぜひ専門家のサポートをご活用ください。

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