『あんぱん』各キャラクターのオマージュ元は? 『アンパンマン』に関する小ネタを紹介
NHK連続テレビ小説『あんぱん』は、国民的アニメ『それいけ!アンパンマン』(以下、アンパンマン)の生みの親である漫画家・やなせたかし(本名:柳瀬嵩)と、その妻の小松暢夫妻の半生がモデルの物語。戦前、戦中、戦後の時代を生き抜き、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』を生み出すまでの愛と勇気の物語を描いており、作中に『アンパンマン』を彷彿とさせる要素が随所に登場している。今回は第1~3週の『アンパンマン』に関する小ネタを紹介する。
参考:『あんぱん』第16話、嵩(北村匠海)がのぶ(今田美桜)に勉強を教えることになる
まずは、登場人物の名前。主人公・朝田のぶ(今田美桜)の母の名前が「羽多子(はたこ)」だったり、パン屋の屋村草吉(阿部サダヲ)が「ヤムおんちゃん」と呼ばれていたり、「『アンパンマン』のジャムおじさんとバタコさんをオマージュしているのでは?」と視聴者の間で話題となっていた。
そんな中、4月11日に放送された情報番組『午後LIVE ニュースーン』(NHK総合)内にて、瀬戸光アナウンサーが「視聴者の皆さんが知りたいことを直接プロデューサーに聞いてきました」と、名前に関してプロデューサーに直撃。のぶの祖父・釜次(吉田鋼太郎)はかまめしどん、亡くなった父・結太郎(加瀬亮)はおむすびまんに由来していると説明があった。
名前に関しては、出演者発表の際に黒井雪子役の瀧内公美が「登場人物全体がアンパンマンに登場するキャラクターたちを想起させるような人物名になっている」とコメントしており、名言されていない役も何かしら『アンパンマン』のキャラクターに当てはめて名付けられているのだろう。
さらに『午後LIVE ニュースーン』では、美術スタッフの衣装のこだわりも紹介。のぶのオレンジの衣装はドキンちゃん、次女・蘭子(河合優実)の青い衣装はロールパンナちゃん、三女・メイコ(原菜乃華)の緑の衣装はメロンパンナちゃんに由来していると明かされた。
ほかにも、アニメのオープニング曲「アンパンマンのマーチ」の歌詞がセリフに登場したことも大きな話題に。曲中〈何のために生まれて 何をして生きるのか〉という歌詞があるのだが、4月4日に放送された第5話に、のぶの祖母・くら(浅田美代子)が「結太郎は何のために生まれてきたがやろう」とつぶやき、それに対して釜次が「何のために……」と言葉を反芻するシーンがあった。
そして、4月11日より突入した第3週のタイトルは「なんのために生まれて」。4月14日に放送された第11話にて、柳井嵩(北村匠海)の叔父・寛(竹野内豊)が「なんのために生まれて、何をして生きるがか」と話すシーンがあり、SNS上では「『アンパンマンのマーチ』の歌詞じゃないか!」など反応する声が多く上がっていた。
また、4月16日に放送された第13話では、アンパンマンの名台詞である「元気100倍」が登場する場面も。パン食い競争で、男性たちを抜き去って1位となったのぶ。しかし、女ということで失格になってしまう。ガッカリするのぶだったが、なんと繰り上げで1位になった嵩の弟・千尋(中沢元紀)が賞品のラジオを譲ってくれる。その際、のぶに対して嵩が「のぶちゃんよかったね。元気100倍だね」と声をかけるのだった。
何より一番わかりやすい要素として、アニメ『アンパンマン』でキャラクターの声を演じている声優陣がドラマに出演していることが挙げられる。嵩が通う芸術学校の教師・座間晴斗役を、『アンパンマン』でチーズ役の声優を務める山寺宏一が担当。番組の制作統括・倉崎憲チーフプロデューサーは「『アンパンマン』にも『あんぱん』にも、山寺さんの存在が必要不可欠なのです」と絶対の信頼を寄せている。(※)
4月9日に放送された第8話には、『アンパンマン』でしょくぱんまんの声を務める島本須美がゲスト出演。あんぱん目当てに朝田家を訪れたご近所さんのひとり・大出加子役を演じており、1個10銭のあんぱんを「ちっくと安うしそうせ」と値切り、羽多子が2銭にまけると喜んで購入していく……という茶目っ気のあるキャラクターとなっていた。
これにより、視聴者の間では「もしかして今後『アンパンマン』声優さんが続々と登場したりして!?」と期待を寄せる声が。そのほか、まだ公開されていない『アンパンマン』の要素もどんどん明かされていくかもしれない。
参照https://www.nhk.jp/g/pr/blog/q0zulz4mrg1/(文=米田果織)

