「『何をやっているんだ』と批判されるのは百も承知」それでも“異例の一挙4枚替え”を渡邉監督が決断した理由「僕なりの挑戦、覚悟がある」【モンテディオ山形】
その試合で印象深かった事象が、山形の一挙4枚替え(CFのディサロ燦シルヴァーノ→藤本佳希、左ウイングのイサカ・ゼイン→坂本亘基、右ウイングの國分伸太郎→吉尾海夏、トップ下の土居聖真→高橋潤哉)だ。時系列で整理しておくと、「0-1で迎えた65分ぐらいに交代選手4人がサイドラインに並ぶ」→「66分に土居が同点弾」→「67分に交代選手4人がピッチイン」だった。
「交代、ゲームプランを何通りも考える中で、(4枚替えは)起こり得ることのひとつだと考えていました。ベンチメンバーが(7名から9名に)増えた今季の戦いで特徴のある選手をいつ、どのタイミングで出すかというのは、ずっと考えてきています」
4枚替えを決断した理由のひとつは「先にスコアを動かされた」点にある。
「前線のパワーみたいなものが、セカンドボールを拾う作業の精度も含めて必要だなと感じていたので、枚数をまとめての交代はコーチ陣と話していました」
では、なぜ4枚だったのか。その点について渡邉監督は次のように述べている。
「可能な範囲で説明させていただくと、キャンプでのゲームですごく調子がいいんです、途中から入った4人、もしくはメンバー外だった選手も。ですので、彼らのパワーを小出しにするよりは、連係を取れるユニットで出してしまったほうがメリットは大きいと。もしかしたら点を取った直後だったので、もう少し待ったほうが良かったのかもしれません。あるいは2枚ずつ、3枚と1枚に分けて交代させたほうが良かったかもしれません」
しかし、それは「結果論」と渡邉監督は言う。
「分析は必要ですが、4枚替えに後悔はありません。毎日、選手に『挑戦しましょう』と要求している僕がすでに50歳を超えていますけど、チャレンジを止めたら掴めるものも掴めない。昨年までなら今日みたいな采配はなかったはずです。でも、それだと優勝できない。
僕自身が変わって、その先にある優勝を掴もうという覚悟でやっています。結果論ですから、『何をやっているんだ、あの4枚替えは』と批判されるのは百も承知です。でも、僕なりの挑戦、覚悟があって、今後もそれを示したいです」
チャレンジの先に栄冠はあるのか。渡邉監督の覚悟を見届けたい。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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