【バイタルエリアの仕事人】vol.42 小森飛絢|「常にゴールを意識している」ジェフのエースは、なぜプロ1年目から結果を残せているのか「まだまだ物足りない」
富山一高を卒業後、新潟医療福祉大へ進学。在学中の2022年9月には千葉の特別指定選手としてJリーグデビューを果たす。その翌年に同クラブでプロキャリアをスタートさせて、ルーキーイヤーながらJ2で日本人最多タイの13ゴールをマーク。リーグの年間ベストイレブンにも選出された。
また、7月10日に行なわれた天皇杯3回戦・FC東京戦(2−1)では、後半途中から出場して同点弾をアシスト。J1クラブを相手にチームの逆転勝利に貢献するなど、際立つ活躍ぶりを見せている。
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プロ1年目は何も分からない状況で、J2のレベルもそこまで把握していないなかで始まったシーズンでした。それでもチャレンジ精神を忘れずに、何事にもトライしていました。たとえば試合では、相手に対して果敢に自分の長所をぶつけにいきましたし、ここで活躍できないと上にはいけないという強い気持ちを常に持って、ビビらずにやってやるぞと思っていました。
結果的に昨季は13ゴールを決めましたが、得点王になりたいという目標は達成できていません。怪我や体調不良で欠場する試合も多かったので、シーズンを通してコンディションを万全に整える大切さを学びました。またJ1昇格プレーオフなど、いろんなことを経験できた1年でもありました。
今年は背番号を「41」から「10」に変更しました。開幕前に鈴木健仁GMから直接電話があり、何番がいいかというのを聞いてもらって、自分は昔から好きな10番がいいですと答えました。この番号を背負うからにはこれまで以上に責任もありますし、しっかりと結果を残さなければいけないなという自覚がより芽生えました。
今季はここまで、個人の結果だけを見ると、悪くはないのかなと思いますけど、自分が目ざしている得点王を考えると、まだまだ物足りません。それでも常にゴールを意識したプレーであったり、点を決めたいという貪欲さが1年目、2年目と得点を積み重ねられている要因だと思います。
チームとしても目標であるJ2優勝を成し遂げるために、もっともっとレベルを上げていかなければと感じでいます。そのなかで、天皇杯でJ1のクラブを相手に勝てたというのはチームにとってすごくプラスですし、自信にもなります。今後のリーグ戦にも繋がる大きな勝利になったと思います。
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小森は高校時代、3年生の時にインターハイで大会得点王に輝き、チームをベスト8に導いた。新潟福祉医療大でも、北信越大学サッカーリーグ1部で3年連続の最多スコアラーになっており、3年次には歴代最多となる31点を記録した。また、2022年の天皇杯では鹿島アントラーズに1−2で敗れはしたものの、格上相手にゴールを奪っている。
そんなゴールハンターは、いかにしてその得点力に磨きをかけてきたのか。幼少期から学生時代までを振り返ってもらい、サッカー人生の中で影響を受けた2人の先輩の名前も明かしてくれた。
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自分は昔から得点を決めることが一番楽しいし、嬉しい。とにかくゴールを奪うのが大好きで、サッカーを始めた時から、その気持ちは誰よりも持っていたと思います。
幼少期にはとにかくボールをたくさん触っていて、基礎練習も多く行なってきました。父や弟とも、よくボールを蹴ったりしていたおかげで、テクニックが身についたと思います。あとはプロの試合をよく見ていたので、そこから自分の中でいろんなゴールのイメージができました。
当時はゴールをたくさん決めるという理由から、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドがすごく好きで、憧れていました。日本人プレーヤーでいうと、大迫勇也選手(ヴィッセル神戸)や柿谷曜一朗選手(徳島ヴォルティス)のプレーにも魅了されていました。
富山第一では先輩である西村拓真選手(横浜F・マリノス)や坪井清志郎選手(徳島ヴォルティス)は身近な存在で、影響を受けた人物です。とても尊敬していましたし、彼らとプレーしたい、超えていきたいと思いながら刺激を受けていました。
西村選手は学年が4つ違うので、一緒にプレーはしていないのですが、僕が中学生の時に富山第一のグラウンドで練習していると、居残り練習を黙々としていて、とても上手い選手がいるなと見ていたのが、当時高校3年生の彼でした。坪井選手に関しては一つ上の先輩で、ポジションも同じ。間近で見ていて、いつもゴールを決めていてすごいなと思っていました。
大学時代に出場した天皇杯の鹿島戦ではゴールは決めたものの、それ以外では思い通りのパフォーマンスができていなかったので、悔しさが大きかったです。このままだとまだプロは早いなとも感じていました。でも自分の現在地を知ることでより成長できましたね。
大学とプロでは、やはりインテンシティの差がかなりあります。でも一番の大きな違いは、プロになると、ファン・サポーターの皆さんがたくさん応援してくれるなかで試合ができることであったり、そういう方たちの想いも背負ってプレーするところかなと感じています。
※後編に続く。次回は7月31日に公開予定です。
取材・構成●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)
