8時間以上の睡眠をとると、認知症の発症リスクが高まることも!?【医師に教わる「睡眠」の新情報】

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春眠暁を覚えず……。温暖で過ごしやすいこの時期は、ついついたくさん寝たくなる時期ですね。
ですが、ご注意を!  医学博士・久保明先生に最新医学でわかった健康情報によると、8時間以上の睡眠で「認知症の発症リスクが高まる」ケースがあるとわかったんです。

高齢者は8時間以上の睡眠をとると
認知症の発症リスクが高まる!?


睡眠時間は、短くても長くてもよくありません。とくに高齢者に限っていうと、長すぎる睡眠時間は、認知症発症の原因となる脳の代謝に悪影響を与える可能性が示唆されています。具体的な時間でいうと、8 時間以上の睡眠は要注意。だらだら寝てしまうのを避けるためにも、睡眠の質を上げることが重要です。
【出典】JAMA.2020.

とはいえ、もちろん寝る時間が短ければいいというわけでもありません。GWはせっかくゆっくりと寝られるというかたへ、寝だめの新情報もご紹介。


寝だめは悪……とは言い切れない!?
人によってよくも悪くも作用する


ふだん6 時間以上の睡眠をとっている人に限り、休日1 時間程度寝だめすることは寿命短縮のリスクを低下させるという研究データがあります。ただ同研究によると、ふだん6 時間未満の睡眠しかとれていない人は、かえってリスクが高まるという結果も出ているんです。「逆じゃないの⁉」と残念がる気持ちもわかりますが、日常的に6〜7 時間程度の睡眠を確保することが先決です。
【出典】健康づくりのための睡眠ガイド2023


睡眠の新情報を教えてくれた久保明先生によると、「正直、休日の寝だめでは平日の日中の眠けは完全に解消できず、メリットは限定的、というのが実際のところ。健康のためには生活リズムをくずさないのが賢明かもしれません」とのこと。

時代とともに、睡眠についての情報は日々アップデートされています。ぜひこの情報を毎日を元気に過ごすヒントにしてみて!

(『オレンジページ』2024年5/2号より)

教えてくれたのは……

久保 明先生


医学博士。日本臨床栄養協会理事長。人の老化度を科学的に測るエイジングドックを開発し、学会発表のほか、その結果に基づく運動・栄養・点滴療法などを実践。エイジング医学、スポーツ医学などの講演や企業のアドバイザーとしても活躍中。


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