フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。

そんな志麻さんのレシピには、いつもの料理が簡単においしくなる工夫が満載! 今回のレッスンテーマは、旬のナスを使った「豚バラとナスの梅みそ炒め」です。

【ポイント写真】これでナスがべちゃっとしない!

志麻さんの「豚バラとナスの梅みそ炒め」。ポイントは肉と野菜の別炒め

 

簡単にできておいしい「肉野菜炒め」。フライパンで一気につくる簡単おかずのイメージですが、少しの工夫で仕上がりが断然変わってくると志麻さんは言います。さらにおいしくつくるコツを教えてもらいました。

<ポイント1>肉・魚と野菜は別々に炒める

「いちばん大切なポイントは、肉と野菜を別々に炒めること。肉と野菜は火のとおり方が違うので、同時にベストな状態で炒め上げるのはとても難しいのです。魚と野菜も同様。別炒めしてあとでさっと合わせれば、手軽に、そして確実においしく仕上がります。

さらに、別炒めのいいところは、具材別に味つけの濃淡をつけ、食感を生かせること。野菜は塩をふると水気が出るので、あくまで軽めにシャキッと、代わりに肉にはしっかりふるなど、メリハリもつけられます。

<ポイント2>調味料を加えたら、手早く炒め合わせる

調味料を加えてから時間がかかると、野菜から水分が出てべちゃっとしてしまうので、手早く炒め合わせるのも重要。

●豚バラとナスの梅みそ炒め

仕上げにさっと合わせ、ふっくらナスに豚の脂をまとわせます。

【材料(4人分)】

豚バラ薄切り肉 300g/li>
ナス 3個
サラダ油 大さじ1
A[梅干し(はちみつ漬けなど甘めのもの)3〜4個 みそ、酒、みりん各大さじ1 砂糖小さじ1]

【つくり方】

(1) 豚肉は3〜4cm長さに切る。ナスはヘタを除いて乱切りにする。Aの梅干しは種を除いて包丁でたたき、ペースト状にする。

(2) フライパンにサラダ油を中火で熱し、(1)のナスを炒める。全体に焼き色がついたら、ザルに上げる。

(3) 同じフライパンに(1)の豚肉を入れ、中火で炒める。肉の色が変わったら(2)を戻し入れ、混ぜ合わせたAを加えて手早くからめ、器に盛る。

計量単位は1カップ=200ml、大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、1合=180mlです

『志麻さんのベストレシピ 料理のきほん編』では、「これだけは覚えておいてほしい」という志麻流“おいしい”をつくる20のルールを紹介しています。

また、現在発売中の『à table SHIMA vol.04 春号』(扶桑社刊)では、タサン家のデイリーごはんレシピをたっぷり掲載。定番料理やフランス人も大好きなジャガイモレシピ、新タマネギやアスパラを使った春レシピなど、楽しい特集が盛りだくさんです。