ゴールにこそ絡まなかった三笘だが、随所で違いを生み出した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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[キリンチャレンジカップ]日本 1−1 ウルグアイ/3月24日/国立競技場

 森保ジャパンのリスタートは1−1のドローに終わった。

 金曜日ナイターの開催となったキリンチャレンジカップで、日本代表は強豪・ウルグアイと対戦。前半38分にMFフェデリコ・バルベルデに先制点を奪われ、なかなか突破口を見いだせない展開が続いたが、75分に途中出場のFW西村拓真がゴールを決めて同点に。その後も守勢に回った相手を攻め立てたが、逆転弾は奪えないままタイムアップを迎えた。

 カタール・ワールドカップのグループステージで日本と戦い、1−2で敗れたスペインのメディアもこの一戦に興味津々だ。全国紙『Marca』はレアル・マドリー所属のバルベルデを中心とした内容でレポートしつつ、ワールドカップで活躍したサムライたちの出来にも触れた。

 同紙は「バルベルデが強烈な一撃を見舞ったが、日本相手には不十分だった」と題し、「大雨の国立競技場で行なわれたゲームは、主導権が目まぐるしく変わる攻防戦となった。ウルグアイはペースを掴んだ時間帯で積極性を打ち出せず、後半になると失速。やはり日本のサッカーはダイナミックだった」と続けた。
 
 そして、この日の日本の両翼を担ったMF三笘薫とMF堂安律のパフォーマンスに言及。前者はカタールでのスペイン戦で“1ミリアシスト”を決め、後者は豪快なミドルで同点弾を突き刺さした選手だ。同紙は「日本は縦へ縦へと仕掛け、サイドでの攻めに見るべきポイントがあった。三笘と堂安がまたしても問題を起こしたのだ。三笘はワールドカップ後、プレミアリーグのブライトンで眩いばかりの輝きを放っている」と伝えた。

 さらに「試合を通して、より躍動感に溢れていたのはサムライブルーである。ボールを常に前へ運ぼうと意識し、終盤までしつこくウルグアイ守備網を崩しにかかった。主軸の大半を欠いたウルグアイとはいえ、引き分けるのが精いっぱいと言うべき試合だ」と評している。

 日本代表の次戦は来週火曜日に行なわれ、大阪でコロンビアと戦う。かたやウルグアイは同日、金曜日にコロンビアと2−2で引き分けた韓国とのテストマッチに臨む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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