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抽選申込開始 GRカローラ

12月2日より待望の抽選申込がスタートしたGRカローラ

【画像】話題のGRカローラ【ライバル3モデルと比較】 全245枚

70台限定となる「モリゾウエディション」はもちろんのこと、通常グレードの「RZ」においても半導体不足などの影響によって、まずは500台の抽選販売という形となった。


GRカローラ(左)はGRヤリス(右)に搭載された1.6Lターボエンジンを搭載する。    トヨタ

5ドアハッチバックのカローラ・スポーツをベースに、GRヤリスにも搭載された1.6Lターボエンジンと4WDシステムで武装したホッテストモデルであるGRカローラは、スポーツモデル受難の時代において一筋の光明ともいえ、大きな注目を集めている。

そんなGRカローラのライバル車種となり得るのはどんなモデルだろうか?

欧州を代表するホットハッチ

第一に頭に思い浮かんだのは、5ドアハッチバック+ターボエンジン&4WDとGRカローラと同じ組み合わせを持つフォルクスワーゲン・ゴルフRだ。

10月に登場したばかりの新型ゴルフRは、先代モデルよりも10psと2.0kg-m高められた出力となる320ps/42.8kg-mを発生する2Lターボエンジンを搭載し、4MOTIONと呼ばれる4WDシステムと組み合わされる。


フォルクスワーゲン・ゴルフR

排気量に勝るゴルフRはGRカローラよりも高い出力を発生する一方で、車両重量は70kg重い(RZ比)。

また3ペダルMTとなるGRカローラに対し、ゴルフRは7速のデュアルクラッチ式ATとなる点も大きな違いだ。

価格は639.8万円とRZとモリゾウエディションの中間というもので、ホットハッチは欲しいけどいかにもなルックスはちょっと……と感じている人には魅力的な1台となりそうだ。

FF最強「タイプR」もアツい

GRカローラと同じく、サーキット走行やモータースポーツ参戦を主眼において誕生したホンダの「タイプR」。

その最新モデルであるシビック・タイプRもGRカローラに興味を持つユーザーからすれば気になる存在となるだろう。


ホンダ・シビック・タイプR

搭載されるエンジンは直列4気筒の2Lターボで最高出力は330ps/42.8kg‐mと前述のゴルフRをも上まわる数値を誇る。

組み合わされるトランスミッションはGRカローラと同じく3ペダルの6速のみとなり、オートブリッピング機能が備わるのもGRカローラと同じ。

ただ大きく異なるのが駆動方式で、フルタイム4WDとなるGRカローラに対し、シビック・タイプRは前輪駆動となる。

近年ではルノー・メガーヌとFF最速の座を争い続けているシビック・タイプRだけに、そのポテンシャルは言うまでもないが、リア寄りの駆動配分にすることもできるGRカローラの方が振り回して乗る楽しみがあり、悩ましいところとなるだろう。

ボディ形状はどちらも5ドアハッチバックとなるが、一般的なハッチバックスタイルを持つGRカローラに対し、シビックはクーペスタイルとなっており、全長や全幅もシビックの方が上まわるため、後部座席やラゲッジスペースなど、日常の使い勝手はシビックに軍配が上がる。

価格は499万7300円とRZにほど近い価格となっているが、間もなく受注停止になるというウワサが気になるところ。

同門対決 GRヤリスも捨てがたい

GRカローラ最大のライバルとなるのは、同じGRの冠を持つGRヤリスということになるだろう。

搭載されるエンジンはGRカローラと同じG16E-GTS型で、最高出力こそ272psと32ps下まわるが、車両重量は1280kgと190kgも軽量となっている。


トヨタGRヤリス

駆動方式もGRカローラと同じくGR-FOURと名付けられた4WDシステムとなっており、軽量コンパクトなGRヤリスの方がスポーツモデルとしてのピュア度は高いといえそうだ。

しかしGRヤリスは3ドアハッチバックとなっており、後部座席の定員は2名の4人乗りの車両となるので、日常の使い勝手では5ドアかつ5人乗りとなるGRカローラに分があるのは間違いない。

価格はGRカローラRZにほど近い内容となるRZハイパフォーマンスで456万円とGRカローラよりもリーズナブルである点と、すでに中古車もそれなりの台数が流通しており、そこまで買い得感はない値付けではあるものの、すぐに乗り出せるという点も魅力的といえそうだ。

そもそもGRカローラ自体が、GRヤリスの販売がされていない北米市場へ投入するために生まれたモデルという背景もあるのだが、この2車種を比較検討できるユーザーは幸せだ。

今回はGRカローラに近い価格帯とキャラクターを持った車両をご紹介したが、結局は自分が欲しいクルマを買うのが1番。そのため、どのモデルが最も自分の好みにあっているのかを吟味して選んでいただきたいものである。