旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係を批判され、経済再生担当大臣を辞任した自民党の山際大志郎議員。11月5日、地元の川崎市内で支援者を集めて、教団との関係をめぐる一連の経緯について説明した。

 毎日新聞の報道によると、山際氏は「社会にも党にも迷惑をかけた。初心に帰って一生懸命やる」と陳謝し、教団とは「きっぱり縁を切らせてもらった」と発言したという。

「山際氏は、旧統一教会のトップ・韓鶴子総裁と写真撮影していたことが明らかになるなど、これまで教団との接点が数多く取り沙汰されてきました。

 さらに問題となったのは、そうした事実が指摘されるたび、答弁で『記憶にない』『記録に残っていない』を連発した点です。説明責任を果たしたとはいえず、今回の『縁を切った』発言についても、疑問視する声が上がっています」(政治記者)

 実際、ネット上でも、山際氏の訣別宣言を真に受けていない人が多い。

《縁を切ったということをどのように統一家庭連合(旧統一教会)に伝え、どのようなが回答はあったのか》

《地元の支援者に統一教会との関係などを説明するなんてローカル的なことはせず、その前に国会の場で国民が納得できるように全てを素直に説明すべきであった》

《旧統一教会との関係云々よりも、説明責任を果たさない無責な政治姿勢が問われていることに、本人も岸田も気が付いていない》

 経済再生担当相を辞任した4日後には、党川崎市連の会長も辞任した山際氏。だが同日、党の新型コロナウイルス感染症対策本部の本部長に就任している。SNSでは要職への就任に批判が殺到しているが、これからどのように信頼を回復していくのか……。