怒りや葛藤を出さぬよう、天を見上げ耐えた渋野日向子(撮影:佐々木啓)

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<TOTOジャパンクラシック 最終日◇6日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
最終日も伸ばせずトータル1オーバーの64位タイ。「4日間いいところなし」と振り返るどころか、9位タイに入った「樋口久子 三菱電機レディス」を含めた2試合についても「収穫はない」と日本での2週間をバッサリ切り捨てた。
それでもホールアウト後には笑顔を振りまいた。プレー中は下を向く場面も少なくなかったが、胸を張り、顔を上げてアテストへと向かった。これらのすべてはファンのためだった。
「たくさんのギャラリーさんが来てくださって、自分も楽しみながらやりたかったがゴルフがそうさせてくれませんでした。それでも最後まで応援してくださった方々には感謝しかない。きょうも小さい子がたくさん来てくれた。スタート前とホールアウト後だけでもなるべく目を合わせるようにしたかった」
プレーで魅せられずとも応援してくだった人たちへ、何らかのかたちで感謝を表現したかった。今大会は米国女子ツアーとあって現在日本ツアーでは行われていないファンとのサインや撮影会も行われた。「いまはファンと触れ合う機会が減っていますが、米ツアーは先陣を切ってやらせてくれている。それが日本でできるのはいいことですし、自分もできるのがうれしいです」と時には100人を超える列にも笑顔でペンを走らせた。
特に“神対応”を見せたのは応援に来てくれた子供たち。それには理由がある。「いいところはなかなか見せられなかったのですが、私たちは夢や希望を与える存在にならないといけませんから」。自分の背中を見て育ってくれる、目標としてくれる子たちへ。できる限り落ち込んでいる姿は見せたくなかった。
いよいよ今年は残すところあと1試合の予定。1年を締めくくり米ツアー最終戦へ、「もっと強くなって日本に来られるように頑張りたい」と日本のファンへ思いを寄せた。(文・秋田義和)
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