売り出し中の米新人にロックオン?「いい目標」 20歳・久常涼が目指す道
海外勢の圧倒的な飛距離を前に、20歳の新星が躍動している。1アンダー・21位タイから出た久常涼は、4バーディ・1ボギーの「67」で回り、トータル4アンダー・13位タイと順位を上げて週末を迎える。
国内ツアーのドライビングディスタンスは296.06ヤードで13位。日本では飛ばし屋の部類に入るが、PGAツアーのフィールドに入ると立場は変わる。この2日間、久常のドライビングディスタンスは284.3ヤードで78人中45位タイ。ここでは“あまり飛ばない選手”になってしまう。
初日、2日と同組だったアダム・シェンク(米国)は305ヤード(2位)、ブレンダン・スティール(米国)は300.3ヤード(8位)と大きく差をつけられている。「海外の選手の飛距離に圧倒されています。セカンドオナーになることが多いです。少し力が入ることもありますけど、そこは冷静にキャディと相談しながら」とフェアウェイキープを重視。480ヤードを超える長いパー4でも「少し距離が残っても、フェアウェイから打てばいい位置につけられる自信があった」とロングアイアンを使ってもミスなくチャンスを演出している。
昨年、19歳で今大会に初出場した久常は、52位タイのホロ苦デビュー。ロングアイアンの精度を欠き、ダブルボギーなどスコア落とすことが多かった。「昨年の経験を持って練習ラウンドをしたり、いい準備ができている」と1年間の成長を見せる。
PGAツアーで20歳といえば、トム・キムことキム・ジュヒョン(韓国)。米国選抜と世界選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」でも活躍し、ツアールーキーながらすでに2勝を挙げている。世界ランキングは15位。松山英樹を抜いてアジア勢最高位にいる。「2勝しているのはすごいことですし、同い年がアメリカで戦えていることで、僕にとっても少しの希望を持ちつつプレーできます。いい目標ができているので、僕も早く向こうのツアーに行きたいと思います」。
今年は欧州ツアーの予選会に挑戦する予定だが、今大会での結果次第では、すぐに米国挑戦も考えられる。「残り2日も自分のゴルフに徹して、がんばってチャンスをつかみたいですね」。優勝すれば文句なしの即ツアーメンバー入り。上位に入ってフェデックスカップランキングのポイントを多く獲得すれば、シードの可能性も膨らむ。習志野でアメリカンドリームをつかみにいく。(文・小高拓)
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