アメフト競技場2面分の小惑星が地球に接近中
2022年8月4日に、アメリカンフットボールの競技場2面分に匹敵する大きさの小惑星「2022 OE2」が地球に大接近することが報じられています。ただし、小惑星が地球に影響を与える可能性は皆無とのことです。
Asteroid 2022 OE2 close encounter coming Aug. 4 | Live Science
https://www.livescience.com/asteroid-2022-oe2-flyby
仮に「2022 OE2」が地球に衝突したとすると核爆弾1000個分を超えるエネルギーが放出されます。しかし、0.035auという距離は「地球と月の距離の13倍」に相当するため、「2022 OE2」が地球に影響を与えるリスクは皆無とのこと。
また、NASAは今回話題となっている「2022 OE2」のような地球に接近する小惑星を何万個も観察しており、2021年には「2068年に地球に衝突すると考えられていた小惑星を再分析した結果、地球に衝突する可能性は否定されました。今後100年間にわたって同小惑星が地球に衝突するリスクは示されていません」という公式声明を発表しています。
しかし、2013年にはロシアのチェリャビンスク州に隕石(いんせき)が落下して1000人を超える負傷者が発生しましたが、この隕石は事前に観測されていませんでした。このため、今後も未観測の小惑星が地球に被害をもたらす可能性は十分に考えられます。
なお、NASAは小惑星の軌道を変化させる方法を研究しており、2022年中には小惑星にロケットを衝突させて進路を変更させる実験「Double Asteroid Redirection Test」を実施予定です。Double Asteroid Redirection Testの詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
地球に接近する小惑星に宇宙機を衝突させて地球を守る方法の検証実験をNASAが2022年に実施へ - GIGAZINE