親子で一緒に楽しめるキッズ向けTCAGも色々と展開されている

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◆アーケードのカードゲーム事情

 TCGと呼ばれる、トレーディングカードゲームと言えば、ポケモンカードや遊戯王、デュエルマスターズを思い浮かべる人が多いかと思います。ゲームをプレイするだけでなく、コレクション目的で集めている人も多いTCGですが、一部ユーザーからは「新しいカードが出るたびにデッキを考えるのが難しい」、「ルール改定でカード効果などを覚え直すのがややこしい」、「そもそも一緒に遊べる相手がいない」などの声も聞こえてきます。

 そんなTCGですが、複雑なルールを自動化したり、視聴効果を高め、臨場感を増したTCAG(トレーディングカードアーケードゲーム)が存在しています。複雑なルールを覚えたり、一緒に遊ぶ相手がいなくても気軽に遊べるTCAGは基本的には子供向けのカードゲームですが、子供だけでなく、大人にも愛されるほどです。

◆サッカーゲームWCCFがブームの口火に

 TCAGの歴史は今年で20年。本格的にアーケードカードゲームとして登場したのは、SEGAが2002年にリリースしたサッカーゲーム、「WORLD CLUB Champion Football(WCCF)」。

 この時はまだ大人向けであったTCAGも2003年にはSEGAから子供向けTCAGとして「昆虫王者ムシキング」がリリースされ、子どもたちだけでなく昆虫好きの大人にも大ヒットとなりました。この路線が継続された結果、大人向けTCAG筐体はゲームセンター、子供向けTCAG筐体はゲームセンターよりもスーパーなどのおもちゃコーナーに併設される形で設置される事が多くなったといえるでしょう。

◆レアカードを掘りつくす“カード掘り師”たち

 そんなTCAGですが、メーカーや設置店舗、一般的なプレイヤーを悩ませる問題が頻繁に起きています。

 ゲームプレイで優位に立てる強カードの多くはレアカードで、通常プレイではなかなか入手することが出来ません。高レアリティカードをひたすら集め続ける「カード掘り師」も存在しており、一般プレイヤーがプレイする頃にはすでにレアカードだけ掘られてしまっているといった状況もあります。

 カードショップやフリマ・オークションサイトなどでは彼ら掘り師が掘ったカードが販売されていますが、レアカードやゲームで優位に立てる強カードは総じて高額になりがち。自分で引くことも叶わず、購入するにも高額ゆえなかなか購入を決意できず、ゲーム自体をやめてしまう人もいるようです。

◆ゲーセンを出禁になる掘り師も

 じつはカード掘りもゲームによっては容認されており、ゲームモードをプレイせずにカードだけを購入するモードなんかも存在しています。

 掘り師がいるおかげでゲームを始める際に最初から強カードを揃えて「強くてニューゲーム」が出来るなんていう肯定的な声もあったりします。

 大抵の掘り師は、無制限台といわれる待ち人がいても交代不要の筐体で行うことが多いのですが、待ち人がいる場合には交代制など独自の店舗ルールを無視する掘り師も一定数いたり、交代制の台を仲間内で回し続ける悪質な掘り師グループも存在しています。

 あまつさえ、カード掘りをしながら仲間内に買いに行かせた食事をゲーム筐体で行う行為など、ゲームセンター自体を出禁になりかねない行為をする掘り師も存在しており、こういった迷惑行為のせいでカード掘り自体をよく思わないゲームプレイヤーもいるようです。

◆究極の脱法ワザ、カード複製

 このカード掘り以上に悩まされるのが、複製カードの販売や配布です。

 レアカードや強カードは入手が難しかったり、カードショップでは高額なので購入したくないという人もいるでしょう。そういう人へ向けた需要なのか、あるいは技術的な好奇心なのか、ゲームの根本的な部分に関わるカードシステムを解析する人たちがいます。