米中の対立が深まるなか、米国としては日韓と協力して中国に対抗していきたい考えだろうが、なかなかうまくはいかないようだ。中国メディアはこのほど、米国は日韓関係を改善させるのにてこずっているとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 米中の対立が深まるなか、米国としては日韓と協力して中国に対抗していきたい考えだろうが、なかなかうまくはいかないようだ。中国メディアの百家号はこのほど、米国は日韓関係を改善させるのにてこずっているとする記事を掲載した。

 記事は、クリテンブリンク国務次官補が2021年11月10日に韓国を訪問したことを紹介した。クリテンブリンク国務次官補は、中国の影響力に対抗するために日米韓が協力することの重要性を強調しており、訪韓中に次期大統領候補者たちと会談したと伝えている。

 しかし、「皮肉なこと」として記事は、韓国与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領選候補が会談前の10日、討論会に参加した際に日米韓は軍事同盟を結ぶべきか問われ、「絶対に反対」と明確に述べたと指摘した。

 米中対立の状況において、韓国は米国との同盟を強化するとしても、中国との協力関係を放棄する必要はないとの立場をとり、両者の間でバランスをとることで韓国を繁栄させることができるとの見方を示したという。

 また、竹島(韓国名:独島)の問題について、「日本は常に信じられる完全な友邦国家なのだろうか」と疑問を呈したことを紹介した。そのうえで、日韓の間には竹島だけでなく慰安婦問題を巡っても双方には大きな隔たりがあって対立しており、「これは日韓の緊密な関係を阻害しているだけでなく、日米韓の安全協力を強化するという米国の計画にも影響を与えている」と分析した。

 最後に、現在の日韓関係について韓国の専門家からも、「日韓の双方に今の局面を打開したいという強い願いがない以上、日韓関係が改善するにはあと数年はかかる」との見通しが出ていると伝えた。これは、中国にとっては都合の良い状況なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)