【国土交通省】政府保有機に初めて国産バイオ燃料『ミドリムシ』を搭載
ユーグレナの悲願 バイオジェット燃料がついに完成
国土交通省の飛行検査機が6月4日、ユーグレナが製造したミドリムシ由来の燃料を使用し、羽田空港から中部国際空港へ飛行した。石油などの化石燃料に混ぜて使うもので、燃焼によりCO2自体は排出する。ただ、ミドリムシや廃食油の元になる植物が光合成でCO2を吸収することから実質的な排出削減につながる。国交省は航空機の運航で生じるCO2削減に向けたロードマップを年内に策定する計画。ミドリムシ由来の燃料をはじめとする「持続可能な航空燃料(SAF)」の普及を柱の一つに掲げた。
国交省の試算では、2019年の排出水準を超えないという国際目標達成のため、30年に必要なSAFは約250万~560万㌔㍑。ユーグレナの製造量は年間125㌔㍑とまだまだ少ない。25年をめどに商用プラントを製造して生産能力を2000倍超引き上げ、価格も既存燃料の水準まで下げる計画で、丸紅なども廃プラスチック原料の国産SAFの25年の商用化を目指している。
国内でも開発や航空機への搭載が進み始めたSAFだが、世界を見ればその遅れは際立つ。6月末時点でバイオジェット燃料が搭載されたフライト数は、国内が5回なのに対し、海外は欧米を中心に30万回以上。「何周も遅れているが、とにかく一歩でも進めないと差が開くばかり」(国交省関係者)と、飛び恥の払拭に向け待ったなしだ。
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