人気のオーラバトラー・サーバインの活躍が観られる貴重なOVAシリーズだ (C)創通・サンライズ

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BS12トゥエルビの深夜アニメ枠「アニメ26」にて、リアルロボットと異世界ファンタジーが融合した富野由悠季監督の名作『聖戦士ダンバイン』が現在連続放送中。TVシリーズの総集編「鳳麟の章」、「天魔の章」、「羇愁の章」3作に続き、7月16日・23日にはその総集編ソフトに収録されたOVA『聖戦士ダンバイン New Story of AURA BUTTLER DUNBINE』(1988年・全3話)が放送される。

本作の舞台は、TVシリーズから700年後のバイストン・ウェル。オーラバトラー〈ズワウス〉を駆ってバイストン・ウェルを征服しようとするラバーン・ザラマンドに対し、狩人の少年シオン・ザバが、「バラバランの秘宝」として守護されていたオーラバトラー〈サーバイン〉に乗り込み立ち向かう、というのが主なストーリーだ。

『ダンバイン』に登場する〈オーラバトラー〉は、異世界であるバイストン・ウェルに生息する巨大生物の甲羅や皮膚、筋肉などを現実世界のロボット工学と組み合わせて産み出された兵器という設定であり、従来の機械駆動のロボットとは発想や表現が異なっている。
その生物×メカニック表現に多くのモデラーや造形作家が魅せられ、放送終了後も模型誌に数多くの作品が発表されてきた。

そんな中、当時発売されていたバンダイ出版の模型誌『B-CLUB』では、『ダンバイン』のメカニックデザインを担当した出渕裕の連載『AURA FHANTASM』を掲載。アニメ本編では描ききれなかった、より生物的にアプローチを表現したオーラバトラーのイラストはファンに大きな衝撃を与えた。特にダンバインのプロトタイプをイメージした「出渕版ダンバイン」とも言えるサーバイン(記事メイン写真)、ズワァースをベースにした漆黒のオーラバトラー・ズワウスなどはガレージキットとして販売されるなどの人気を誇ったのだ。

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これらのオーラバトラーを映像で観たい、というファンの願いが実現したのが『New Story of AURA BATTLER DUNBINE』だったと言えるだろう。本作のオーラバトラー描写は、出渕が描くイラストのイメージを重視、通常のセル画によるアニメーションではなく、「ハーモニー処理」と呼ばれる美術背景と同じように彩色されたリアルな質感で描かれており、TVシリーズの作画とは異なる印象に仕上がっている。メカと生命の見事な融合、そして高貴な騎士のイメージをまとうサーバインの存在感は、まさに唯一無二のものと言えるだろう。

2021年現在、ホビーメーカーのグッドスマイルカンパニーからプラモデル「PLAMAX サーバイン」が5月に発売。さらにBANDAI SPIRITSもプレミアムバンダイにて「HG 1/72サーバイン」を発表されるなど、『New Story of AURA BATTLER DUNBINE』の世界は今なお多くのファンの心をとらえ続けている。ぜひこの機会にもう一つのバイストン・ウェルの物語、そしてサーバインの活躍を確認してもらいたい。

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