低コストでローカルな4Gネットワーク構築を目指すオープンソースプロジェクト「LibreCellular」

オープンソースで開発されるソフトウェアと安価なソフトウェア無線機器を使って、ローカルな第4世代移動通信システム(4G)のネットワークを簡単に構築できることを目指すプロジェクトが「LibreCellular」です。
Welcome - LibreCellular 21.04 documentation
https://librecellular.org/

lc-website/index.rst at master · myriadrf/lc-website · GitHub
https://abopen.com/news/librecellular-aims-to-simplify-building-lte-networks-with-open-source/
LibreCellularは、市販のコンピューターハードウェアとソフトウェア無線を組み合わせて、有線RFネットワークを介したLTE基地局を構築するプロジェクトで、企業や自治体が建物や敷地などの限られた空間内で、割り当てられた周波数を元に4G LTEネットワークを構築することが可能になります。
プロジェクト自体は初期段階ですが、ソフトウェア無線を使ったオープンソースの4Gおよび5Gのソフトウェア無線スイートであるsrsRANや、オープンソースの5G Core技術「Open5GS」、PythonベースのOsmoGSMTesterなど、さまざまなオープンソースプロジェクトを中心に構築されています。
ハードウェア構成は、Intel NUC シングルボードコンピューター、オープンソースのソフトウェア無線である「LimeSDR」、RFフロントエンドモジュール「LimeRFE」、GPS基準周波数発生器。総額は約1850ドル(約20万円)で、4Gネットワークの基地局を構築すると考えれば、かなり安価であるといえます。

1.4MHzおよび3MHzの帯域幅で動作する低電力消費のスモールセルとして運用されるLibreCellularは、基本的にデータ通信のみをサポートします。将来的には音声通話のサポートも計画されており、従来の回線交換網を経由するVoLTEにも対応する可能性もあります。
LibreCellularを主導する技術コミュニティコンサルタント企業・AB Openのアンドリュー・バック氏は「私たちは、LibreCellurarという検証済みかつ無料でオープンソースのソリューションで、独自の4G LTEネットワークを可能な限り簡単に展開できるようにするだけでなく、作成したハードウェアの回路設計・スクリプト・テストインフラ全体とテスト結果のすべてを公開する予定です」と述べています。
なお、携帯電話ネットワークを運用すること自体は、イギリスではOfcomのShared Access、アメリカでは(PDFファイル)CBRSに基づいたライセンスを所有していれば合法だとのことです。
