大谷翔平(編集部撮影)

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メジャーリーグ・エンゼルス大谷翔平(26)を巡る「三刀流」報道に、インターネット上でツッコミが相次いでいる。

大谷は2021年5月11日(日本時間12日)、米ヒューストンで行われたアストロズ戦に「2番・投手」として先発出場した。投手として今季最長の7回を投げて4安打1失点10奪三振の力投。8回からはライトの守備につき、打者としては4打数1安打だった。

ネット上では「完全二刀流が妥当」の声も

「投手・打者・野手」としてワンマンショーを繰り広げた大谷に対して米メディアは驚きと称賛をもって伝えた。日本ではスポーツ紙のWEB版をはじめとし、テレビなどのメディアが一斉に速報で伝え、その多くが「リアル三刀流」の見出しで報じた。

2018年にエンゼルスに移籍して以来、大谷は「投手」と「打者」の二刀流として活躍し、この日はこれに「野手」が加わり「三刀流」になった、というわけだ。

これまでの常識を覆すような大谷の才能に対して日本の野球ファンは興奮を隠さないが、その一方で「三刀流」と題する報道に「冷静に考えたらおかしい」と違和感を持つファンもいるようだ。

インターネット上では「打撃と守備はDH以外みんなやってるから三刀流だけでも違和感ある」「完全二刀流が妥当」「投手と外野手で二刀流だよな」「普通にやめてほしい」などツッコミが入り、あくまでも「二刀流」だと主張する声が上がっている。

日ハム時代にも「三刀流」を実現

大谷は日ハム時代にも「投手・打者・野手」をこなしている。2013年6月18日に行われたセ・パ交流戦・広島戦で「5番・投手」で先発出場し、5回からライトの守備についた。この試合では投手として4回3失点、打者として3打数1安打1打点をマークしている。

また同年8月18日のソフトバンク戦では「5番・ライト」で先発出場し、8回のマウンドに上がり1イニングを投げた。当時のメディア報道の多くは「投手・打者・野手」での出場を「二刀流」と表現しており、「二刀流劇場」と伝えるメディアもあった。

メジャーの大舞台で「投手・打者・野手」をこなす大谷。インターネット上では「三刀流」報道にツッコミを入れるファンが見られるが、いずれにせよ異次元のプレイヤーであることには間違いない。今後も投打にわたる大谷の活躍に期待がかかる。