AmazonとNetflix、自宅待機の影響で株価が過去最高額に

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新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による自宅隔離やロックダウンで外出できない人々が動画配信サービスで映画やドラマを鑑賞する時間が増えている中、AmazonとNetflixの株価が過去最高額になったことが明らかになった。米Hollywood Reporterが報じている。

今月14日(火)にNetflixの株価は、ここ52週間(約1年間)で最高となる417.82ドル(約4万4700円)を一時記録した後、前日比16.83ドル増もしくは4.2%アップの413.55ドル(約4万4200円)という終値に。同じくAmazonの株価も、同日の早い段階で2292ドル(約24万5200円)という過去52週間の最高額に達した後、最終的には前日比114.45ドル増もしくは5.2%上昇の2283.32ドル(約24万4300円)で落ち着いたとのこと。

ほとんどの業界がパンデミックによる不況に見舞われる中、ネットショッピング利用者が増えたことで雇用を増やしているAmazonは、自宅隔離により動画配信サービスで娯楽を求める人が増加したことも手伝って、全世界での加入者数が第4四半期の終盤に1億5000万人に到達。動画配信サービスでトップを走るNetflixの1億6700万人に迫る勢いを見せている。

NetflixとAmazon以外の動画配信サービス関連企業も好調だ。TV配信プラットフォームのROKUは、株価が上昇しただけでなく、昨年12月から今年3月までの利用者がおよそ300万人増のトータル4000万人となり、第1四半期のストリーミング時間の総計は前年比49%増の132億時間に上ると予測されている。

昨年11月にスタートしたディズニーの「Disney+」は、まだ利用地域が限られているにもかかわらず半年足らずで加入者数5000万人を突破しており、投資家は新型コロナウイルスの影響で閉鎖されたディズニーランドをはじめとするテーマパークよりもDisney+の動向に注目していると言われる。

そして、4月6日に全米でローンチされた「Quibi」は最初の1週間でアプリが170万もダウンロードされている。今後はワーナー・ブラザースが立ち上げる「HBO Max」が5月に開始となることもあり、自宅隔離の終わりが見えない今、ますます人々が動画配信サービスで作品を視聴する時間が増えそうだ。(海外ドラマNAVI)

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