大阪府立の特別支援学校に勤務する女性教諭が、同僚の男性教諭からパワハラ行為を受けた際に、適切な対応を取らなかったとして、当時の校長や府に慰謝料など600万円の支払いを求めて、大阪地裁に提訴していたことが分かった。

 訴状では、女性教諭は2014年7月、多数の教員がいる職員室で男性教諭から「とにかく謝れや」などと怒号を浴びせられた。校長に指導を求めたり、校内のパワハラ委員会に訴えたりしたが、適切に対応されず、精神的な苦痛を受けたとしている。提訴は18年3月で、現在も係争中。

 この裁判とは別に女性教諭は15年、男性教諭を相手取り、暴言を受けた苦痛に対する慰謝料など220万円の支払いを求めて提訴。17年2月に大阪地裁堺支部は訴えの一部を認め、22万円の支払いを命じる判決を言い渡し、確定した。

 女性教諭によると、18年1月、府教育庁から「(男性教諭の言動は)不適切だが、パワハラには当たらない」と説明を受けて不信感を覚え、府などを提訴したという。

 府教育庁の関係者によると、同庁は提訴された後の18年6月に男性教諭を訓戒処分としていたが、懲戒処分ではないため公表しなかった。男性教諭は現在、別の学校で勤務している。府教育庁は「学校からの報告に基づき、適切に対応した」と説明。近く記者会見を開いて事実関係を説明する。