「DeNA2−3巨人」(21日、横浜スタジアム)

 巨人が2014年以来、5年ぶり37度目のリーグ優勝を決めた。球場内での優勝監督インタビューで原辰徳監督は4年ぶりに監督に復帰した経緯を振り返り、自身に情熱が残っているのか葛藤したこともあったことなどを、男泣きをしながら吐露した。以下、球場内で行われた優勝インタビューの一問一答要旨。

 −何度も優勝を経験しているが涙の思いは。

 「非常に新鮮ですね。それと、年を取るとちょっと涙腺が弱くなるかもしれませんね」

 −コーチングスタッフも泣いている人が多かった。

 「非常に長い年(とし)、時間だったですね。まあ、あの…阿部、亀井、坂本(勇)、岡本も、すべて固定観念というものを捨ててですね、どうやったら強くなるか、どういうチームをつくれば強くなるんだ、勝てるんだと。その一点に集中して秋からやってきました。不慣れなポジションでプレーした人、いろいろありましたけど、このチームはまだまだ強くなると同時に、物足りなさはあるチームです。しかし、チームワークというか、一つになるというものは今までにない素晴らしいチームだと思います」

 (続けて)「そういう中で優勝を争って、最後の最後まで戦ったベイスターズと最後こういう死闘の中で決戦を制することができたというのは、ベイスターズに大変、感謝。そして敬意を示すとともに、今年に関してはペナントレースにおいてはジャイアンツがやや上回ったと。健闘を誓い合いたい(たたえ合いたい)というふうに思います」

 −去年の秋からどのような決意で今季は入ったのか。

 「私も休息に入っていて、野球界に戻るのは頭の片隅にもなかったんですけど、オーナーより、強い強い気持ちを(いただき)、私も理解し、そしてもう一度と。果たして私の中に情熱が残っているのかということも不安でもありましたけど、まだ残っておったようです。そういう中でスタートして、今年、久しぶりに優勝できたというのは、ここにいらっしゃるファンの皆さま…レフトスタンド、ファンの皆さまありがとうございました!私の中で…皆さん、おめでとうございます!」

 −今年は若手を積極的に登用した。若いチームだった。

 「だれにでもチャンスがあると。そういう中でほとんどのジャイアンツの選手が、この1軍に来た人たちだと思います。今現在もチームの中で競争はしております。まだまだジャイアンツは強くならなければいけないし。ただ出た人はベテランも中堅も若手も懸命に戦ったというのは、非常に私としても感謝するところでございます」

 −7月の中旬で2位に10・5ゲーム差をつけたが、0・5ゲーム差にDeNAに詰め寄られた。そこから一つ前に出られたのは。

 「大きな欲というか、目標は当然ペナントレース優勝という中で日本一を掲げて戦っていましたけど、このチームはそうそう強い欲はなかったです。したがってゲーム差が離れたり、あるいは0・5という中にもなりましたけど。そういう点ではあまり強弱というか…非常に謙虚なチームだったものですから。私自身もそういうつもりでいましたから、あまり動揺はしなかったです」

 −キャプテンの坂本選手は頼りになったのでは。

 「入団1年目から彼を見ていました。非常に頼もしく大きく成長して。私が3年間もいない間も成長し続けてくれた。特にキャプテンシーというかチームをまとめる力という部分は先輩の阿部慎之助に負けないぐらい、強いリーダーシップを持ちながら戦ってくれた。技術はもちろんですけども、私はここまでのぶっちぎりのMVPだと思います」

 −日本一へ向けて。

 「まだまだ道は険しいでしょう。しかし、われわれは謙虚にスタートしたチームです。大きな目標を持っております。その気持ちはかわらずに、クライマックスそして勝ち残りそして目標を達成したいというふうに思います」

 (降壇前に)「ファンの皆さん、ありがとうございました。また横浜ベイスターズのファンも本当にありがとうございました」