トロント国際映画祭でホラー映画に観客ら失神(出典:http://news.nationalpost.com)

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カナダのトロントで現在開催されている『トロント国際映画祭(以下TIFF)』。世界中の300本を超す作品が会場となる複数の映画館で上映されているが、ホラー映画の上映会場では失神者が続出し、救急車がいく度も出動したもようだ。カナダのメディア『news.nationalpost.com』が伝えている。

問題の映画は「ライアーソン・シアター(Ryerson Theatre)」で上映された『Raw(原題:Grave)』。ジュリア・デュクルノー監督のメガホンにより2016年に制作された年齢制限18歳以上という仏/ベルギー作品で、今年5月にはカンヌで「国際映画批評家連盟賞」を受賞している。TIFFにおいては、ホラー作品ばかり10作品を紹介する『ミッドナイト・マッドネス』シリーズの1つとして紹介された。

17歳のはにかみ屋で美しいジャスティーンという少女が、ベジタリアンでありながら家族と同じように獣医の道を歩むことになり、しかし大学に入学すると先輩から動物の血を浴びせられ、無理やり肉を食べるようイジメを受ける。しかしそれがきっかけで彼女はいつしかカニバリズム(人肉嗜食)に目覚め、そこから続々と奇怪な猟奇殺人事件が発生する…というのがあらすじだ。

フランス人には大変にウケた『Raw』だが、カナダの人々にそれはあまりにも刺激と衝撃が強すぎたのであろうか。13日、満員の「ライアーソン・シアター」で次々と失神者が出たことをトロント警察が発表した。“失神者続出”と報道になることを狙ったサクラの演技といった声もあったようだが、運ばれた人々は顔色が青ざめて嘔吐しているとして安易な気持ちでの鑑賞には注意が必要と呼びかけている。

なお同映画祭の広報担当者は、健康状態を含め観客の安全は最優先であるとしながらも『ミッドナイト・マッドネス』シリーズ上映は今後も続行するとしている。

出典:http://news.nationalpost.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)