ギャッ!綿棒の先が抜けた!―耳掃除中のアクシデントにご注意
お風呂上りに綿棒で耳掃除をするのが習慣という人が少なくありません。
些細な日常の一コマですが、時として想定外のことが起きてしまうこともあります。
綿棒の先っちょ(綿体)が軸から抜けて耳の穴に残ってしまい病院でとってもらった、など、国民生活センターによれば、2010年度以降の約5年間で、耳掃除中に耳に危害を負ったという事故情報が178件寄せられています。
誰もが行なっている行為であるだけに、注意すべきポイントをおさえておくことが大切です。
●「耳の奥を突いた、奥に入れ過ぎた」という事故がもっとも多い
耳掃除中の事故は全年代で発生していて、けがの程度や内容には、年齢による傾向は見られません。また、原因となった製品については、耳かき棒が51.8%、綿棒が48.2%となっています。
事故発生の状況は「耳の奥を突いた、奥に入れ過ぎた」が63件(38.4%)で最も多くなっています。
うち20件は6歳未満の乳幼児が自分で耳掃除をしていて受傷した事故で、16件は保護者等が子どもに耳掃除をしているときに子どもが不意に動いたためにけがをさせてしまった事故となっています。
なお、綿棒の綿体が外れて耳の中に残ったという事故は21件寄せられていて、国民生活センターで調査したところ、「綿体が水等で湿っている場合に、一定の力で引っ張ると軸から外れてしまうものがある」ことがわかりました。
折れた耳かき棒の先端が残るというケースもあります。いずれも、耳の中に異物を放っておくと重度の炎症を引き起こす場合があります。異物が残っていると感じた場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。
●子供やペットがぶつかってくることも!
「耳の奥を突いた、奥に入れ過ぎた」という事故の原因で最も多いものは、自分で耳掃除をしているときに子どもやペットがぶつかってきて起きるものとなっています。
他にも、不安定な場所で耳掃除をしたためにバランスを崩し受傷するケース、子どもが自分で耳掃除をして誤って受傷するケース、子どもが保護者に耳掃除をしてもらっているときに子どもが不意に動いて受傷するケースなどがあります。
●耳掃除をするときは次の5つを心がけよう
(1)周囲の状況に注意し、安定した姿勢・場所で行なう。また、耳かき棒や綿棒を奥に入れ過ぎない
(2)耳かき棒や綿棒を乳幼児の手が届く場所に放置しない
(3)子どもに耳掃除をするときは、動いたらけがをするおそれがあることを理解させる。動いてしまう可能性があるときは、無理に耳掃除を行わない
(4)耳掃除中のけがにより後遺症が残ることも(とくに、めまい、ふらつきや顔面神経麻痺が生じた場合は後遺症が残る可能性あり)。けがをした場合は直ちに耳鼻咽喉科で受診を
(5)耳の中に綿棒の綿体や耳かき棒の一部が残って取り出せなくなった場合は、医療機関の受診を検討しよう。また、綿棒を使用する際は綿体が外れやすくなっていないか、確認を
耳あかは、たまりすぎると外耳炎、難聴などの原因になることがあるといわれていますが、もともと外耳道には耳あかを外へ押し出す自浄作用があるので、基本的には外の穴の入口部から1cm以内の見える範囲の清掃だけで良いのだとか。
耳掃除の際は、耳かき棒などの硬いものより、綿棒を使い、そっと拭き取る程度でOK。また耳掃除の頻度は、2週間〜月に1回程度でよいようです。
耳掃除は気持ちが良いものです。しかし、その至福のひと時が悪夢に変わることもあったのです。そうはならないよう、こうしたことを頭に入れて安全で快適な日常を過ごしてくださいね。
文・鈴木ゆかり
※参考・引用
