28日深夜放送、日本テレビ「ナカイの窓」では、「格闘家スペシャル」として元K-1王者・魔裟斗が出演。現役時代のベストバウトや驚きのファイトマネーを告白した。

「ビッグマウスを上回る強さ」と紹介された魔裟斗は「注目を惹くことをしなきゃと思ったんです。それで思いついたのがバンバン言うこと」と語るも、その代償は大きく「選手の頃、毎日睡眠薬飲んで寝てました。プレッシャーが半端なかった」と明かす。

そんな彼がベストバウトに挙げたのは「ダウンを取られるんだけど、そこから逆転してやり返して勝つ」と語った2008年のK-1 WORLD MAX決勝戦=アルトゥール・キシェンコ戦だ。2Rに左フックでダウンを奪われるも、ここから猛反撃、判定勝利を挙げ、見事世界王者に返り咲いた。

「カウンターで倒されて、その後(意識が)プワーンとしたのを覚えてる。でも、ここで行かなきゃ倒されるというのは自分の意識の中にあって、前に出なきゃと思って前に出て打ち合った。その途中で左フックかなにかを貰ったんですよ。痛いと思った時に意識が戻った」。こう明かした魔裟斗は、試合中に意識が飛びながらも対戦相手と打ち合っていたことになる。

周囲が驚くも、魔裟斗は「あの試合、絶対に優勝するって決めてた。絶対勝つって。決めてたんで記憶がない中でも殴り合いが(できた)」とアッサリ。ファイトマネーを聞かれれば「格闘バブルでしたから。大晦日に民放3つが格闘技ですからね。あの時、僕バリバリでしたからね。K-1トーナメントの優勝賞金が2千万なんですよ。皆、ファイトマネーは2千万以下だと思ってる。でも最高は1試合5千万ですね」と笑顔で語った。