【男の子】赤ちゃんのオチンチン、むくべき!? 「割礼」は本当に必要かお医者さんに聞いた
男の子をもつ母親なら一度は気にしたことがあるかもしれない「割礼(かつれい)」という行為。
そもそも「割礼」とは、男性器の包皮の一部を切除することをいいます。割礼をしている割合が半数以上を占めるアメリカでは、医師が局所麻酔をし、生まれたての赤ちゃんの包皮を切り取ってしまうのが典型的です。そのため割礼をした赤ちゃんは、早くから包茎でなくなります。
日本では、男性週刊誌などに、包茎手術の広告が出ていることが多く、「一人前の男として認められない」、「病気の原因」などの悪いイメージが多いため、包茎に対する劣等感を増長させているように思います。
今回は「割礼」や「包茎手術」について医師が解説。メリット・デメリットを理解して正しい知識をつけましょう。
■割礼するとどんなメリットがあるの?
大人になっても真性包茎(常に亀頭部分が皮に覆われており、ひっくり返すことができない状態)の場合には包皮の部分にアカが溜まり、不潔になりがちです。割礼をすれば、男性器を清潔に保ちやすくなると言われています。
また、真性包茎の場合、不特定多数の人と性行為を持った場合に、性感染症にかかるリスクが高くなるとも言われています。
大人になってから自分の性器のことでコンプレックスを感じ、治療を受けるケースもみられ、「大人になってから治療を受けるなら、早い段階で」と乳幼児の割礼手術を希望されるご両親も多くいます。
■知っておきたい割礼のデメリット
新生児期に割礼をする場合、麻酔をせずに行います。
なかには泣かない赤ちゃんもいるとの報告がありますが、痛みのショックが大きいために泣けない場合もあります。また麻酔に関しても、本当に新生児に安全で効果的なものかどうか正確には分かっていません。
また割礼をすることで、赤ちゃんの眠りのパターンが定まらない、親との絆に影響する可能性があるとも言われています。
■新生児での割礼が多いアメリカ
アメリカ全土では約60%が割礼を行っています。日本と比較するととても多いように思われますが、以前に比べるとかなり低くなっています。
その理由として、アメリカ小児科協会が1998年から、割礼を「医療上の理由」で行うことを推奨するのをやめたからです。
小さい頃に割礼を行った人たちの中にも、自分が割礼されたことが嫌であったと訴えている人が多くいます。また、もし他に選択肢があったら、自分で決定したかった、とも訴えています。
■割礼手術はどんな事をするの?
ペニスの局所麻酔で、包皮を切除します。麻酔が切れた後に痛みを感じる事はないはずですが、数日の間は不快を感じることはあります。手術翌日(術後24時間経過後)には、入浴は可能ですが、乳幼児には刺激が強いため、様子を見て判断しましょう。
手術創の消毒も、アルコール系の消毒薬は避け、お湯で濡らした綿棒などでやさしく拭きましょう。乳幼児の場合は、自分で伝えられませんので、様子がおかしい、ケアの仕方がわからないなどの不安があれば、病院に相談するといいでしょう。
■「割礼」の必要性をしっかり吟味して判断を
赤ちゃんは本当に割礼を希望しているのでしょうか? もし「清潔だから」という理由だけで行うのであれば、他にも方法はあります。
新生児期の赤ちゃんの大半は包茎であり、自然と包皮は下に下がってくることが多いです。また、赤ちゃんの身体を洗ってあげるときに、少し包皮を下にさげて、間に溜まっているアカを洗い流してあげることで、充分に清潔は保てます。
「割礼」のメリットとデメリットをしっかり把握することが第一歩です。もし赤ちゃんの「割礼」について不安や疑問があれば、病院で医師に相談しましょう。
