絵文字はUnicodeで「スタンプ」になれる?
幸いなことに、いま私たちは日本語で、パソコン上で文字を表示したり、メールを送ったりできる。これは、実は文字コードのおかげだ。ただ日本語文字コードは複数あり、システムが採用する文字コードの違いが文字化けを起こす。特に、文字コードの存在を身近に感じるのはメールなどの文字化けを見たときだろう。
◎文字コードの世界標準=Unicode
日本語に限らず、2バイト文字をコンピュータで扱うには独自の文字コードが必要だ。それを統一しようとしたのがUnicodeである。そもそもパソコンなど各機種に搭載されるプログラムでは、システム側で異なる文字コードに対応するための変換テーブルを使って、文字化けを起こさないようにしていた。Unicodeは、こうした手間を極力減らしましょうということ。特にインターネットが登場し、さまざまなデバイス、異なるシステムがつながるようになったこともUnicodeを推進した大きな背景だろう。最近のOS、WebシステムなどはUnicodeを扱うことが前提とされている。
◎絵文字の未来はLINEのスタンプか?
Unicodeに対応することによって文字化けなどのトラブルは少なくなったといえる。ところが、最後に残った文字化けトラブルが携帯電話の絵文字だ。絵文字のリソースは各社独自に持つため機種依存となり、依然として変換テーブルが必要なのだ。
しかし、今ではこの絵文字もUnicodeが対応してくれている。Unicode 6.0でemoji symbolsとして1000個以上が組み込まれ、さらにUnicode 7.0で約250個が追加されている。日本の絵文字文化もそこまで来ているのかという印象もあるが、機種に依存せずに絵文字を使える環境が普及しつつあるといえる。
Unicode Map Free。こうしたアプリを使えば目的の絵文字を探して入力でき、文字化けも起こらない

同じUMBRELLAをMacで表示したもの(http://unicode-table.com/より)
ただ実際の対応は、添付という形であったり、自社の同じ意味合いの絵文字への変換であったり、各社によりまちまちだ。これは仕方がないのかもしれない。だが、グラフィックのテイストによっては、同じ意味とされるものでも「同じ感じ」にはならない。そもそも絵文字はそういうニュアンスを伝えるものなので、これは状況としてはもったいない。LINEのスタンプ市場の盛り上がりを見るに、Unicodeでもっと自由に絵文字が表現(やり取り)できるようにならないものだろうかとも思う。そういった技術、仕組みは不可能なのだろうか?
ちなみに、携帯電話のキャリアメールおよびSMSにおいても、文字コードをUnicodeに対応させた上で、絵文字の数と種類を各社で共通化しようという動きがやっと始まったという。若干、今頃感もあるが、私たちユーザーがより便利に使えるようになる、使いたくなるという形を早く実現して欲しい。
参照URL
https://itunes.apple.com/jp/app/unicode-map-free/id365354923?mt=8
http://unicode-table.com/
大内 孝子

