巨人や阪神のエースとして活躍し、現在は日本ハム一軍投手コーチを務めていた小林繁さんが、17日、心不全のため急死。57歳だった。

同日夜には、日本テレビ「SUPERうるぐす」放送内にて江川卓がその胸中を明かした。かつては、江川のドラフト騒動(空白の一日)の煽りを受け、交換トレードで阪神へと移籍。人生を大きく変えられた存在として、深い溝があった二人だったが、空白の一日から28年、CM撮影の場で再会すると、内に秘めた想いを語り合うことで打ち解けた。

冒頭、江川は「こちらから色んな物事が起きて、小林さんの人生が変わってしまった。大変申し訳ないという気持ちは今でも変わらないですね」と切り出すと、「私の希望というか、お願いは、私が巨人に入ることによって、誰も出ないというのが願いでしたから。それが小林さんが出られることになって、それは一生引きずっていってしまう。申し訳ない気持ちはなくならないと思うんですよね」と言葉を加えた。

また、堀尾アナから、「小林さんも江川さんに対して悪いことは一言もおっしゃいませんでした」という声をかけられると、「はい。非常に気持ちの強い方ですから。トレードされたからには、自分の力を見せるということで、その年(阪神)行かれて22勝してますからね。すごいピッチャーだった」と振り返った。

時を経て再会した際には、小林さんから「お互い大変だったなって言って頂いたのが嬉しかった」と話す江川は、「もう一回投げ合ってみたいですね」と続けながらも、その最後には「終わったわけじゃないんですよね。自分達の中に残したまま一生を送っていくので、同じ思いだと思っています」と語った。