「次、いつ食べられるかわからへん」母親は家に帰ってこず、ブラジャーを買うにも一苦労…“健康美グラドル”が明かす、ネグレクト状態だった壮絶な子ども時代〉から続く

「同じ人物とは思えない――」

【衝撃ビフォーアフター】ぽっちゃりした可愛い系グラドル→42キロのバキバキボディに大変身したグラドル・三上もえさん(30)の写真を見る

 元看護師で、現在はグラビアアイドルとして活動する三上もえさんがSNSに投稿した衝撃のビフォーアフター写真が、SNSで大きな反響を呼んでいる。

 白いビキニ姿で笑顔を見せた“可愛い系グラドル”から一転、現在の彼女は美しく割れた腹筋を武器に、ボディメイク大会のステージに立っている。

 だが、その劇的な変化の裏には、「可愛くならなければ価値がない」と、自分を追い込み続けた過去があった。三上さんはなぜ、ここまで激変を遂げたのか――。グラビアアイドルになった経緯やボディメイクに目覚めたきっかけ、過酷な減量生活まで詳しく聞いた。(全3回の2回目/最初から読む)


三上もえさん ©︎鈴木七絵/文藝春秋

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「たぶん誰かに認められたかったんやと思います」

――看護師からグラビアアイドルへ転身されたきっかけについて教えてください。

三上もえさん(以下、三上) 20代後半になった時に、“毎日同じことの繰り返しで、このままでいいんかな”って思ったんです。そんな時、サロンモデルをしていた友達からカメラマンさんを紹介してもらい、写真を撮ってもらったことがきっかけで、被写体ってこんなに楽しいんだなって思って。

 もともとSNSをやるタイプではなかったんですが、インスタのアカウントを作って私服や自撮りを載せたところ、“かわいい”って言ってもらえて。ただの自己満足だったけど、たぶん誰かに認められたかったんやと思います。

――そこで初めて、誰かに認められたような気がしたんですね。

三上 はい。そんな中で撮影会モデルに応募した時、「水着や下着の撮影もあるんだ」って知ったんです。下着姿って嫌がる子は多いと思うけど、私は全然抵抗がなくて、むしろやってみたいって思ったんですよね。

 そこから「もっと露出していきたい、思い切ってグラビアをやろう!」って気持ちが強くなって、大阪から上京することを決意しました。

なりたい身体と、求められる身体が違うことに、ずっと悩んでいた

――看護師から芸能界という全く別の世界へ飛び込まれましたが、グラビアアイドルのお仕事の中で、悩まれることもおありでしたか。

三上 めちゃくちゃありました。毎日コツコツ更新していたら、インスタのフォロワーも1年くらいで1万人くらいまで増えていって。でも、その一方で、SNSで細い子を見ると羨ましくて痩せたくなって。

 だけど、撮影会に来てくれたファンの方からは「お願いだから痩せないで、そのままのもえちゃんでいてね」って言われるし。自分がなりたい身体と、ファンから求められる身体が違うことを、ずっとずっと悩んでいました。

ファンの方には申し訳ないけど、見ないで!って

――グラビアアイドルとしてデビューされた頃と比べると、とてもきれいになられた印象がありましたが、悩むこともあったんですね。

三上 写真を撮ってもらって客観的に見ることで、“身体太いな顔丸いな”“なんか自分の顔微妙やな”って思うことが増えてしまったんです。「元から可愛かったんでしょ」って言ってくださる方もいるんですけど、全然そんなことはなくて。

 中学の頃は地味でメガネをかけていて、男子に私が触ったものを「三上菌がついた!」って叫ばれたり、女子からもバカにされて、下校の時には反対側の道路から「ブス!」とか「死ね!」とか言われていじめられて……。だから、自分に自信を持つことはできませんでした。

――そんなことがあったのですね。三上さんは今、とてもお綺麗な印象を受けますが、ご自身の中では「まだ足りない」と感じてしまう感覚はあるのでしょうか?

三上 自分に自信を持てる時ももちろんあるんですけど、少しでも顔がむくんだら“ブサイクやな”って思ったり、吹き出物が一つできただけでも、みんながそこだけを見てる気がしてしまう。

 DVDのパッケージとかも、これは絶対嫌だ!と思っていたものをメーカーさんに伝えても、「それは君が選ぶものではない」と、勝手に表面に使われてしまったこともあって。ファンの方には申し訳ないけど、見ないで!って思っていました。

母親から一言「お父さんに似てるから…」

――お辛いことをお聞きしてしまい申し訳ありませんが、当時の三上さんは、ご自身のどんな部分がいちばん嫌だったのでしょうか?

三上 体型も顔もですね。吹き出物がマシになったら今度は身体のこの部分が嫌や、それがマシになったらまた顔のここが嫌やなって、ほんまにエンドレスなんです。

 顔がコンプレックスだから、鏡ばかり見てしまうんです。一時期、肌荒れがひどかった時は、スマホに映る自分の姿を見て感情が高まってしまって……。「ブス!」って自分に向かって叫んで、スマホを投げて画面を割ってしまったこともありました。

――それは、いわゆる醜形恐怖症というものに近いのでしょうか……?

三上 もしかしたら、そうかもしれません。実は、子供の時に母親から「お父さんに似てるから、あんたの顔見るだけでイライラする」って言われていたんです。もしかしたら、その言葉がずっと心に残ってしまっているのかもしれません。

 顔はまだ整形していないんですが、身体は脂肪吸引などを繰り返して、200〜300万はつぎ込みましたね。

ボディメイクによって「身体は変えられる」と実感

――とてもお辛い経験をお話ししてくださり、ありがとうございます。もしかしたら、ボディメイクに目覚めたきっかけは、そのことも関係しているのでしょうか。

三上 きっかけは、お仕事の案件で無料のジムに行ったことでした。トレーナーさんから「ボディメイクの大会に出てみたら?」って言われて、最初は迷っていましたが、別のグラドルさんが大会に出ている姿を見て、“健康美って素敵やな”と思ったんです。2023年くらいから、ボディメイクを始めて、ダイエット検定1級とプロテインマイスター、腸活アドバイザーの資格もとり、本格的に勉強しました。

――大会へ向けた減量は、かなりストイックなものだったそうですね。SNSに投稿された、デビュー当時のグラビアアイドル時代のお姿と、ボディメイク大会時のお写真のビフォーアフターは非常に衝撃的でした。実際にはどのくらい体重が変化されたのでしょうか?

三上 最初は身長158センチで50キロくらいあって、体脂肪率も30%を超えて、ちょっとぽっちゃりしたグラビアアイドルでしたね。でも、大会で優勝した時は42キロくらいまで落ちました。

 最初に出たベストボディの大会は、見た目の華やかさとか髪の毛の長さ、メイクとかもすごく見られる大会で。そこでは、7人中6位とドンケツやったんですよ。周りを見ても可愛い子ばっかりで、それがめちゃくちゃ悔しくて。

 そこから髪型とかメイクとかも研究して、2025年のサマースタイルアワードでは優勝できました。顔は変えられないけど、身体は変えられると実感しました。ただ、42キロまで落としたら、生理が止まったりもしてたんですよ。

摂食障害、ダイエット薬も経験したが…“痩せても鬱になったら意味ない”

――それは、どのようなダイエットをされたのでしょうか。

三上 今でも「元から細かったんでしょ」「食べても太らないだけでしょ」って言われたりしますけど、本当にいろんなダイエットをしてきました。

 摂食障害みたいになったこともありましたし、ダイエット薬で7キロくらい痩せたこともあったんですけど、やめたらリバウンドしてしまって。鬱っぽくなったこともありましたし、ああいう無理な方法は短期的に、“結婚式までに痩せたい”とかならいいかもしれないですけど、ずっと続けるものではないなって思いました。

――トレーニングで言うと、これまででいちばんきつかったのはどのようなものでしょうか?

三上 朝の空腹時の有酸素運動ですね。

 お腹空いてる状態の方が脂肪燃焼するので続けていたんですが、これはかなりキツかったです。寝る時も低血糖みたいになってましたし、家にいる時は17時までにご飯食べたりしてました。つらい時は、自己肯定感を上げる動画を見て“自分を褒めてあげよう”って思いながらやってましたね。

 極端に言えば、体重だけを変えたいなら、ご飯を食べなかったら痩せるんですよ。だけど食べないと顔もたるんでクマもできてげっそりするから、私はそういう身体にはなりたいと思わない。

 薬とかサプリとか、きつい筋トレとかランニングじゃなくても、水をちゃんと飲むとか、誰でもできることから始めたらいいと思うんです。痩せても鬱になったら意味ないし、“痩せてハッピーになる”ことが大事やと思います。

結局は“ちゃんと食べること”がいちばん大事

――現在は無理なダイエットではなく、健康的なボディメイクを頑張る姿を発信されていますね。

三上 ダイエット薬もやったし、脂肪吸引もしたけど、結局は“ちゃんと食べること”がいちばん大事やったんですよ。私は食事を整えたことで、身体もメンタルも変わりました。自分が“こうなりたい”って思える身体を、食べながら健康的に作ることが大事なんやなって。

 だから無理して痩せて病むんじゃなくて、“自分が好きになれる身体”を作ってほしいなって。私のインスタグラムを見て、“ジムに通い始めました”って言ってくださる方も増えてきたので、自分の発信が、誰かのきっかけになれたら嬉しいですね。

――ボディメイクによって、見た目以外に変わったものはありますか?

三上 やっぱり、内面ですね。SNSとか仕事って、頑張っても結果出ないことあるじゃないですか。だけど、筋トレって、毎日コツコツやればその分だけちゃんと変わるんですよ。

――確かに、今の三上さんを見ているととても前向きな印象を受けますが、ご自身の中でどういうときに「変われた」と実感しますか?

三上 前より、人と比べなくなりました。以前は、SNSで細くて可愛い子を見ると自分と比べたりしてしまったけど、今は“自分は自分”って思えるようになりました。

 人の悪口とか陰口言ってる人を見ても、「そんな話をするより、夢とか前向きな話をした方が楽しいのにな」って思えるようになって。同じように、前向きな友達も増えましたね。

〈「細すぎて色気がない」「前の身体のほうがよかった」Fカップぽっちゃり系→Cカップ健康美グラドルに変身後…ファンから届いた“賛否の言葉”〉へ続く

(佐藤 ちひろ)