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「体力がない人」は、どうすれば疲れにくくなるのか。
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「すぐ疲れてしまう悩み」

「最近、すぐ疲れてしまって困る」

昔より集中が続かない。少し予定が重なるだけで、どっと消耗する。
多くの人は、「もっと体力をつけなきゃ」と考える。

だが、ここで見落とされがちなことがある。
実は、体力がないと思っている人ほど、一つのことに時間をかけすぎているかもしれない。

ちゃんとやろうとする。
失敗しないように準備する。
納得いくまで考える。

その結果、必要以上にエネルギーを使い、始める前から疲弊してしまうのだ。

「やるべきこと」に制限をつけよう

つまり問題は、体力不足だけではない。
「終わりを決めずに動いていること」にある。

時間に制限がないと、人は作業をどこまでも膨らませてしまう。
だからこそ必要なのは、気合いではない。

「ここまで」と先に決めることだ。
そのヒントになるのが、「使える時間が大幅に減るとしたら、どう対処する?」という視点である。

 自分にとって本当に価値のある時間の使い方はどんなものかをよく考えてみよう。スケジュールを立てるときに、意図的に制約をつくるのもいい。たとえば、次のように自問してみる。「使える時間が大幅に減るとしたら、どう対処する?」
 私がこの問いについて考え始めたのは、インフルエンザで1週間以上も寝込んでしまったときだ。毎日、ほとんどの時間を寝て過ごした。もちろん、それでも少しは仕事をしなければならなかった。体力は相当に落ちていたが、ときどき力を振り絞ってしばらく仕事をしたり、なんとかメッセージに返信したりしてから、ソファに倒れ込んでまた眠るといったことを繰り返した。
 この経験を通して、最低限の時間で仕事をしなければならないときに、何をどうすればいいかの感覚をつかむことができた。もちろん、仕事の優先順位を決めるために、病気になって寝込む必要はない。何かに取り組む時間が一定時間しかなく、その限られた時間を最大限に活かすにはどうすればいいかを日頃から考えるようにするだけで十分だ。はっきりとした制約があれば、無駄な行動を減らしやすくなる。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

「体力がない」と感じる人ほど、“長く頑張ること”を前提にしがちだ。
だが実際には、時間を区切ったほうが、人は集中できる。

「30分だけやる」
「今日はここまで」

そうやって制限を設けることで、
無駄な消耗は減り、本当に必要なことが見えやすくなる。
体力がないと思っている人にこそ、“制限時間”を意識する習慣を身につけてほしい。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)