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6日、福島県郡山市の磐越自動車道で高校生を乗せたバスがガードレールなどに衝突する事故が発生し、高校生など21人が死傷。福島県警は7日、過失運転致死傷の疑いでバスを運転していた68歳の男を逮捕した。

事故は6日朝に発生した。新潟県の北越高校の男子ソフトテニス部の生徒20人が乗ったバスがガードレールなどに衝突し、生徒1人が車外に投げ出され死亡。20人が重軽傷を負った。逮捕された新潟県胎内市の無職・若山哲夫容疑者は、警察に対し「曲がり切れなかった」と話しているという。また、バスの速度については「90キロから100キロほど出していた」と供述していることも明らかになった。

バスの重大事故は過去に何度も起きている。1968年、岐阜県で観光バス2台が飛騨川に転落し、104人が死亡する事故が発生。事故当時は記録的な大雨が降っており、土砂崩れに巻き込まれる形で事故につながった。この事故をきっかけに、大雨によって災害の危険性がある道路を通行止めにする雨量規制が導入された。

2012年には、群馬県藤岡市の関越自動車道で高速ツアーバスが防音壁に激突する事故が発生。7人が死亡し、3人が重体、36人が重軽傷を負った。原因は運転手による居眠り運転とされていたが、厚生労働省の調査で賃金台帳に労働時間を記載しないなどの複数の法令違反の疑いが発覚。バス運転手の過酷な労働環境が問題となった。この事故をきっかけに安全対策が強化。過労運転防止のために高速バスの運転手が夜間に1人で運行できる距離の上限が引き下げられた。

2016年には、長野県軽井沢町で大学生らを乗せたスキーツアーバスがカーブを曲がり切れずに崖下に転落。15人が死亡し、26人が重軽傷を負った。事故後に国土交通省が運行会社に対し特別監査を実施したところ、出発前に法定点呼をしていなかったことや、運転者に対して告示で定める適性検査を受けさせなかったなど多数の法令違反が判明。この事故を受け、ドライブレコーダーの搭載が義務化され、これまでは一度取れば無期限だった事業許可が5年ごとの更新制に変更となった。また、悪質なバス事業者への罰則が100万円以下から1億円以下に引き上げられた。

事故が起きるたびに制度を変更してきたが、また事故が発生してしまった。今回の事故を起こした運転手は、バス会社の営業担当者の知人の知人であることが明らかになっている。

責任の所在はどこにあるのか。同様の事故の再発を防ぐためにも、全容の解明が待たれる。