日本代表もいずれ参戦?W杯でも親善試合とも違うFIFAの新大会「FIFAシリーズ」とは
近年、国際サッカー連盟(FIFA)が新たに発足した大会「FIFAシリーズ」というものをご存知だろうか。
この大会はFIFAが2024年から始めた異なる大陸連盟に所属する代表チーム同士の対戦を促進する新たなプロジェクトで、普段ほとんど対戦しない大陸同士の代表戦を、FIFA主導でまとめて開催するというこれまでにない新しい形式のプラットフォームだ。この大会は偶数年の3月の代表ウィーク期間に開催され、4チームずつが1つの開催国に集結し、ミニトーナメント形式、あるいは2〜3試合程度の国際親善試合を行う。
なぜFIFAはこの新たな大会を設けたのか、その背景には主に2つの理由がある。
まず1つ目に「異なる大陸連盟に所属する代表チーム同士の対戦を促進する」という点だ。2018年に欧州ネーションズリーグが開幕し、CONCACAF(北中米)でもネーションズリーグが開幕。2028年からはアフリカでも開催されることが決まり、近年の国際Aマッチは同じ地域の対戦カードが増加。その結果、近年の国際試合は同一地域内での対戦が急増し、大陸を跨いだマッチメイクが極めて困難な状況にある。FIFAはこの状況を打開すべく、自分たちが主導してその舞台を整えることで、世界全体のレベルの底上げに繋げる狙いがあるという。
そして2つ目の理由がランキング下位の国の国際試合の機会を増やすことだ。FIFAランキング上位の国であれば比較的マッチメイクを組みやすい一方で、ランキング下位国は財政難や、相手の都合もあり相手探しに苦しむケースが多い。こうした問題も解決すべく、この「FIFAシリーズ」ではFIFAがこれらの渡航費や滞在費などを全面的にバックアップし、対戦国も主催者側が調整することで、各国が安定して国際試合を行える環境を構築しているのだ。
そして気になるのが、この大会に日本代表が今後参戦する可能性だ。現時点で正式な発表はないものの、今後も大会が拡大されることが予想されており。出場国が増えるとなればいずれ参加する可能性は高い。特にネーションズリーグなどで強豪国とのマッチメイクが難しくなり、ワールドカップ以外で真剣勝負を繰り広げる機会が激減している日本にとってはメリットになることは間違いないだろう。
この大会はアフリカやアジア、オセアニアの中小国からは評価されているが、欧州ではむしろその逆だ。『The Guardian』はかつてこの「FIFAシリーズ」を「サッカー界の無作為な親善試合生成機」と呼ぶなど批判的な発言が多く、すでに飽和状態にある国際大会カレンダーに新たな試合を組み込むことに対し、選手の健康面や移動距離の増大を懸念する声が上がっているようだ。
様々な意見があるこの大会だが、今後どのようにして発展していくのか注目が集まる。
