会社の健康診断がない人はどうする?フリーランス・個人事業主のための健康診断ガイド
「会社で健康診断がない」「気づいたら何年も受けていない」
このような状況の方は意外と多いのではないでしょうか。
健康診断というと「会社で受けるもの」というイメージがありますが、実際には働き方によって受診の機会が十分に確保されていない方も少なくありません。特にフリーランスや個人事業主の方は、健康管理を自分で考え、自分で受診の機会をつくる必要があります。
この記事では、会社の健康診断がない方やフリーランスの方が、どのように健康診断を受けるべきか、また医療機関でどのような健診が受けられるのかをわかりやすく解説します。
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健康診断を受ける機会がない人は少なくない
健康診断の機会がないのは、決して珍しいことではありません。
たとえば、以下のようなケースでは、定期的な健診から離れてしまいやすくなります。
●フリーランス・個人事業主で勤務先の健診制度がない
●小規模な職場で健診の案内がない
●アルバイト・パート勤務で対象外になっている
●転職直後でまだ受診していない
●忙しさの中で後回しになっている
こうした状況が続くと、「特に体調も悪くないし大丈夫」と思ったまま、何年も健康診断を受けていないということも珍しくありません。
しかし、健康診断は体調が悪いときに受けるものではなく、症状がない段階で異常を見つけるためのものです。
症状がなくても、健康診断を受ける意味は大きい
生活習慣病や代謝異常の多くは、初期にはほとんど自覚症状がありません。
たとえば、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肝機能障害などは、日常生活で特に困る症状がないまま進行することがあります。
そのため、「症状がない=健康」とは限りません。
自分では元気だと思っていても、実際には血圧や血糖、コレステロール、肝機能などに異常が見つかることがあります。
特にフリーランスや個人事業主の方は、体調を崩したときの影響が仕事や収入に直結しやすいため、むしろ会社員以上に定期的な健康チェックが重要です。
デスクワーク中心で運動不足になりやすい方、食事や睡眠が不規則になりやすい方、ここ数年健診を受けていない方は、一度しっかり確認しておくことをおすすめします。
会社の健康診断がなくても、医療機関で受けられます
会社で健康診断がない場合でも、医療機関で健康診断を受けることができます。
いわゆる自費健診にはなりますが、基本的な項目を中心に全身の状態を確認できる内容が用意されていることが一般的です。
どのくらいの頻度で受けるべき?
健康診断は、基本的には年1回を目安に受けるのがおすすめです。
特に、以下のような方は早めの受診を検討するとよいでしょう。
●数年以上健康診断を受けていない
●最近体重が増えた
●働き方や生活習慣が変わった
●これまで一度も自分の健康状態を確認したことがない
健康診断を一度受けるだけでも、自分の体の状態を客観的に把握しやすくなります。
異常がなければ安心材料になりますし、もし何か見つかった場合でも、早い段階で生活改善や治療につなげることができます。
まとめ
会社の健康診断がない場合、健康管理は自分自身で行う必要があります。
特にフリーランスや個人事業主の方は、忙しさの中で健診を後回しにしやすい一方で、体調不良の影響を受けやすい立場でもあります。
だからこそ、症状がない今のうちに、年1回を目安に健康診断を受けることが大切です。
「まだ大丈夫」と思っている時期こそ、体の状態を確認するよいタイミングかもしれません。
しばらく健診を受けていない方は、この機会に一度ご自身の健康状態を確認してみてはいかがでしょうか。
[文:池尻大橋せらクリニック院長 世良 泰]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
池尻大橋せらクリニック院長・世良 泰(せら やすし)
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人スポーツチームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。
