「チームを勝たせたい。その気持ちしかなかった」大ケガから復帰の石川俊輝、約11カ月ぶり先発フル出場で勝利に貢献
「裏のメッセージもいろいろあるんですけど……。表のメッセージというか、本当に素晴らしい選手であることはリハビリの時から感じていましたし、今のチームに必要だと。僕らが勝ったことないいわき戦でそれを表現してくれる選手だと信じて、迷いなく彼を起用しました」(宮沢監督)
攻守にハードワークを続けた石川の存在感はピッチ上で絶大だった。先制ゴールを決めた泉柊椰は「トシくん(石川)が帰ってきて、距離感的にもやりやすかったです。ずっとトシくんは声を出しているので常にどこにいるのか分かりますし、チームをずっと鼓舞してくれていた。トシくんの存在は大きかった」と称えている。
大宮は百年構想リーグでは開幕4連勝スタートを切ったが、3月以降は連勝が続かず。4月に戦線復帰した石川は「勝てない時は、ちょっと一歩目でみんな悩んでいるのは感じ取れていました。チームとしての大枠がある一方、やはり相手がいるので、その相手が対応してきた時にどうアレンジを加えるのか。負けが続くと余裕がなくなってしまっていた」と振り返る。しかしながら大宮には「立ち返る場所」があった。この日はマンツーマン気味に来るいわきに対して走・攻・守で上回り、連動したワンタッチのパスワークや素早いカウンターで得点を重ねた。
石川は「今日はセカンドボールやトランジションの部分で思い切って行けていたと思います。このやり方は裏が怖いと思うんですけど、勇気を持ってやればそれが当たる可能性もある。それは今日改めて感じた部分だと思うので、その質をさらに上げていけるように。お互いに要求し合ってやっていきたいです」とさらなるレベルアップを見据えた。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
