菅野智之(C)共同通信社

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 36歳のベテラン投手が海の向こうで奮闘している。

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 ロッキーズの菅野智之が日本時間4月30日のレッズ戦で、6回途中4安打無失点の好投。ドジャースの山本や大谷を上回る日本人最多の3勝目を挙げた。

 メジャー移籍1年目の昨季は、オリオールズで10勝10敗。今年2月、年俸8億円の1年契約で3年連続100敗のロッキーズへ移籍した。3月には侍ジャパンの一員としてWBCにも出場したが、好調の要因は何か。「そのWBCがプラスに作用しました」と、さる球界関係者がこう言う。

「例年より早めに仕上げたことが大きい。侍ジャパンの井端監督には、2月の宮崎での代表合宿から状態の良さをアピールしていました。最近だと背水のシーズンだった2024年は、状態が良かったこともあって、オフから飛ばしに飛ばした。自主トレからブルペンに入り、宮崎キャンプ初日には1番にブルペン入りして精力的に投げ込んだ。前年はわずか4勝。周囲は『焦るな。飛ばし過ぎだ』と心配したが、菅野は前年に二軍で久保巡回投手コーチと『魔改造』に取り組んでいて、『12年目になるけど、間違いなくトップクラスに充実している』と復活に自信を見せていた。この年は春先から白星を量産。まさか15勝も挙げるとは誰も思っていなかったでしょうけど……」

 かといって、毎年「早め」というわけではない。体のどこかに不安がある年のオフは、マイペース調整を貫く。

「前のシーズンの成績が悪く、当時の原監督に『横一線。智之も例外じゃない』とプレッシャーをかけられようが、自分が入らない方がいいと思えば、キャンプ初日からブルペンなんて入りません。早めに調整している年は期待できるということです」(同前)

 ロッキーズとは1年契約だけに、このまま好成績を維持できれば、秋のポストシーズンを狙う「強豪」にトレードされる可能性がある。これも、菅野のモチベーションになっているようだ。

「早め」の年は成績もいい傾向がある。同じくWBCに出場した日本人メジャー組のエンゼルス菊池雄星が、左肩の張りを訴えたように、1年ケガなく、完走できればだが……。

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 メジャーといえば、1年目のホワイトソックス村上宗隆も上々のスタートを切っている。そのパフォーマンスを下支えているのがベナブル監督だ。日本とただならぬ縁がある“知日派”で、村上を特別扱いしているという。いったいどういうことか。●関連記事 【もっと読む】村上宗隆を援護する“知日派監督”の正体 では、それらについて詳しく報じている。