粉もん王国・大阪で奮闘開始! 東京の「もんじゃ焼き」は定番となるか!?

写真拡大 (全17枚)

月島、浅草は言うに及ばず、新宿、渋谷。池袋……東京のもんじゃ焼き店はどこに行っても行列必至の人気ぶり。そんな中、お好み焼き、たこ焼き、イカ焼きと粉もんが揃う大阪に新しく店舗を出したのが『もんじゃ 加とう 大阪福島』だ。東京の粉もんは大阪で根付くことができるのか!?

名物・変わりもんじゃ(?)も大阪へ

大阪駅からひとつ隣の福島駅。JRの高架下を中心に立ち飲み店、焼肉屋、居酒屋が軒を連ねる庶民の酒場として活気づいている。その中に浅草に本店を構える『もんじゃ 加とう』はある。なにも大阪に来てまでもんじゃじゃなくてもと思わないわけでもないが、もんじゃが大阪で受け入れられるのか大いに気になるところ。さっそく入店してみる。

スタイリッシュな外観の『もんじゃ加とう 大阪福島』

3月に開店したばかり。カウンター席も奥のテーブル席もきれい。というか、東京の店に多いお座敷的な雰囲気はなく、スタイリッシュなもんじゃ店だ。

内観よりも気になるのは、メニューだ。『もんじゃ 加とう』といえば、「東京ラーメンもんじゃ」「なるとぐるぐるもんじゃ」「ロシアもんじゃ」なんて、出てくるまで想像のできない変わりもんじゃ(?)が名物。果たして……もちろん、ここ福島にもありました!

「ノルウェイの森もんじゃ」「夢のわくわくタイランドもんじゃ」「マル・デ・マルゲリータピッツァもんじゃ」などなどなどなど。スタッフに聞けば「世界の国々をテーマにしたメニュー開発にも力を入れているんです」とのこと。

ん〜どれにすべきか、なかなか決まらない。よし! そこで、「人気ですよ」と教えてもらった「イカの丸焼き」(1650円)、「つぶ貝麻辣アヒージョ」(1430円)をまずは頼み、ウーロンハイと楽しみつつ、じっくりともんじゃを決めることにした。優柔不断というやつですな。

「イカの丸焼き」(1650円)

肝とバターと一緒に焼き上げるイカは食感よく、ハフハフしつつ噛むほどに醤油とからんだイカの旨み、肝のコクが口いっぱいに広がり、ウーロンハイと、いや、ビールでもサワーでも、お酒ならなんでも来いのおいしさだ。

「つぶ貝麻辣アヒージョ」(1430円)

つぶ貝のアヒージョも、麻辣の味付けがつぶ貝の旨みを引き立て、これまた美味。もんじゃを選ぶ間のつまみのつもりが、このまま一品料理で飲んで帰ってもいいのでは?

なんて思いながらも、定番の「明太子もちチーズもんじゃ」(2200円)に、大阪といえば『たこ梅』のおでんおいしかったなあというよき思い出から世界の味ではなく、「梅たこ豚のりもんじゃ」(1980円)のふたつを注文。

苦笑いされるほどに手が止まらない「せんべいもんじゃ」

具材部分を鉄板の脇に移し、具材と薄皮をそれぞれ焼き上げていく

「せんべいもんじゃ」と呼ばれる作り方だ

さて、その作り方、食べ方も『もんじゃ 加とう』は変わっている。東京でよくみられるのは、具材で円形の土手を作り、その中に生地を流し込み、火が通り始めたら土手と具材をよく混ぜ、広げて……となる。

しかし、こちらでは熱く熱した鉄板に具材とソースを混ぜた生地を広げる。軽く火が通り生地が鉄板に付着し始めたら、付着した生地はそのままに、具材部分を鉄板の脇に移し、コンコンコツコツ、コテで一心不乱に細かく切って焼いていく。具材と薄皮、ふたつを焼き上げていくという感じだ。さらにこの薄皮をくるりと筒状にして食べるもんじゃのことを「せんべいもんじゃ」と呼ぶのだそうだ。

薄皮をくるりと筒状にして食べる

東京でもポピュラーだと聞くが、数軒でしか見たことがない。薄皮を焼くのにコツがあるようで、お客に調理を任せられないからだろうか。

果たして、まずは定番「明太子〜」から。具材部分からは焦げたソースの香ばしい匂いがただよい、小さなかえしを使って頬張れば、キャベツの甘み、ソースの味わいもちのもっちり感に明太子のつぶつぶ感、チースの風味、塩味が絡み合って、うん、うまい! 薄皮部分はその味わいがもっと濃厚なパリッパリのクレープを食べている印象。味が濃い分、お酒を進んで仕方がない。

定番の「明太子もちチーズもんじゃ」(2200円)

「梅たこ〜」は梅の酸味がいい感じ。香ばしいソース味を穏やかに、さっぱりとさせてくれ食べる手が止まらない。小さなかえしを使って何度も何度も何度も口へ運んでしまう。合間にレモンサワーをゴクリで、口をリセットして今度はせんべいをパリポリパリポリ……。まさに一心不乱。店員さんもその勢いに苦笑いです(笑)

と、食べることに熱中してしまい、すっかり大阪の方の様子を観察するのを忘れてしまっていた……。顔を上げると8割くらいのテーブルが埋まっており、みんなお酒を片手にもんじゃを頬張っている。

「旨いね」ということに混じって、「へぇ、これがもんじゃなんだ」なんて初体験の声も聞こえてくる。みんな、笑顔だ。それを見て「もんじゃ、どうですか?」と周囲の客に聞くのをやめた。

「この店以外に大阪でももんじゃの店が出来ていて、どこも人気みたいですよ」とは先のスタッフ。お好み焼き、たこ焼き、イカ焼き……どうやら粉もん王国の大阪で、もんじゃは大奮闘中。ブームでなく、日常になる日も近そうだ。

『もんじゃ加とう 大阪福島』

『もんじゃ加とう 大阪福島』

[店名]『もんじゃ加とう 大阪福島』

[住所]大阪府大阪市福島区福島7-1-8

[電話]06-6940-6464

[営業時間]12時〜23時

[休日]無休

[席数]カウンターあり、全74席

[交通]JR大阪環状線福島大阪駅から徒歩2分

カード可、予約可

写真・文/編集部

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

【画像】東京でも珍しい「せんべいもんじゃ」が大阪で楽しめる! 特徴的な作り方を画像でチェック(8枚)