Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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対立の構図が続くアメリカとイラン。トランプ大統領は29日。

(アメリカ トランプ 大統領)
「現時点では、イランが核兵器を持たないことに同意しない限り、取引は決して成立しないだろう」

戦闘終結に向けた協議を巡り、イランが提案しているとされる核問題の先送りには応じない考えを示しました。そのうえで「イランは降参すると言うしかない」と強調。

こうした中、ニュースサイト・アクシオスは29日、イランが譲歩しない場合トランプ大統領が軍事行動を検討すると報じました。

協議の行き詰まりを打開するため、アメリカ中央軍がイランに対する「短期間で強力」な攻撃計画を策定したということです。インフラ施設を標的に含む可能性が高いとしています。そして、イランに対する海上封鎖についてはトランプ政権は、核問題で合意するまで継続する方針だと伝えています。

一方のイラン側も…。

国営メディアはアメリカによる海上封鎖に対して「前例のない軍事行動をとる」と警告。対抗姿勢を強めています。

また、UAEは28日、国営通信を通じ、来月1日付けでOPECと、ロシアなど産油国が加わった「OPECプラス」から脱退すると発表。

「ホルムズ海峡などでの混乱により原油の供給は不安定な状況にあるが、 世界的なエネルギー需要はこれからも着実に増え続ける」との認識を示した上で、UAEがOPECの決定に縛られることなく、「市場の変化に対してより柔軟に対応できるようにする狙いがある」としています。

こうした状況などを受け、原油の主要な国際指標であるアメリカ産WTI原油の先物価格は29日、終値で1バレル=106ドル台をつけるなど再び、価格の上昇が続いています。

また、30日、外国為替市場でドル買い円売りの動きが加速し、円相場は1ドル=160円台まで円安が進み、東京株式市場でも日経平均株価の下げ幅は一時、800円を超えました。市場関係者は、「円安が加速しやすい状況で、株価も中東情勢の先行き不安で上昇しづらくなる」との見方を示しています。

影響は静岡県内にも…

静岡市内を中心にフル注文新築や断熱リフォームなどを請け負うこの工務店では…。

(かおり木工房 宗野 太輔 取締役)
「今こちらに見えているものなのですが、すべてが値上がりしています」

(かおり木工房 宗野 太輔 取締役)
「キッチンの方。システムキッチン。こちらも原油の影響で価格が高騰していますので、大体3%~30%くらい値上がりしている。幅が広いのも、ものによって使う部材が違うのでものによって価格高騰の差が出ているというかたち。例えば水栓で3%上がっているけど、レンジフードで10%上がっているというような感じです。最低でも40万以上は値上がっている」

値上がり分を契約済みの住宅に関しては、この工務店が全て負担していて、このままいくと経営に影響が出てきてしまうのではないかと危惧しています。

(かおり木工房 宗野 太輔 取締役)
「総額でいくと、お客さん1件で大体300万くらいは(会社で)負担している」

宗野さんによると、今回の値上がりは、創業約60年の中で最高額に。また、納品も今まで最大1か月の遅れでしたが、断熱材に関してはことしに入ってから一回も納品されていないだけではなくメーカーとの連絡も取れていないといいます。

(かおり木工房 宗野 太輔 取締役)
「これはあくまでも今まで建てたお客さんでのあまりになっているので、これはあくまでも値上がり前のものです。こちらには断熱材があるんですけど、壁に入れるグラスウールなんですね。でも、これでは家一軒は建たないので、とても足りない状況。これで大体30%くらい1個に対して値上がっている」

中東情勢によって工務店にも負担が重くのしかかっています。

(かおり木工房 宗野 太輔 取締役)
「会社を運営する上でも、そこまで払ってしまうと、やっぱり会社的には難しい局面が出てしまうので、やはりこの情勢がどうにかできないかとか、いろいろ考えてる」

中東情勢の緊迫化による影響はこちらの自動車修理工場でも…。

(池内自動車 日守 翔吾さん)
「こちらがシンナーが入っている缶になります。これがなくなってしまうと作業ができなくなってしまって。修理が不可能になる。かなり大問題」

この会社では石油化学製品の原料になる「ナフサ」の不足により車の塗料に使う「シンナー」の在庫がなくなる危機に。注文をしても、現在は2~3週間後に入るか入らないかの状況で、予定通りに届く確約がなく、通常6缶あるのが、30日は2缶になっていました。

(池内自動車 日守 翔吾さん)
「3月の末ぐらいからこういう状況が始まっている。かなり危機的。この店舗の在庫だと、6月の頭で、何もはいってこないとなると、ここも営業停止にせざるをえない」

また、仕入れ価格は40パーセント以上あがっているといいます。そのため…。

(池内自動車 日守 翔吾さん)
「シンナー再生機になっていて汚れたシンナーを入れてこの中で熱をろ過して、きれいになったシンナーが出てくるようになっていまして」

使用したシンナーをもう一度使えるように再生機をフル稼働させ対応しています。

この会社は全国展開していて、新規店舗の出店を予定していましたがこうした状況から一部で延期したということです。

(池内自動車 日守 翔吾さん)
「通常通りに戻ってくれればいい。できれば先を見通せるぐらいにはもっていってほしい」

(スタジオ)

(徳増 ないる アナウンサー)
イラン情勢についてここで見ていきますが、イランをめぐる戦闘再開が心配される情報が入ってきました。トランプ大統領は、イランとの戦闘集結に向けた協議の中で、核兵器を持たないことに同意しない限りは合意できないと強調していますが、イランが譲歩しない場合は軍事行動を検討する。また、短期間で強力な攻撃計画を策定したと話しています。一方で、イラン側も前例のない軍事行動を取ると伝えていて、急速に戦闘再開の可能性が高まった感じもしています。鳥海さん、これかなり心配な危険な状況と言えそうですよね。

(コメンテーター 航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗 氏)
そうですね、かなり危険な状況にあるかなというふうに思いますけど、1か月前、3月末の時点で、もうあと1週間、10日ぐらいで停戦するって…もう大きな危険な状況になってきています。終わるんじゃないかというふうに思われていた、…これが実現できなくて1か月経った。1か月経って、またこういう状況、また戦闘の可能性も出てきているという状況がありますけど、今、原油価格のWTIが106ドルという価格をつけて、一時期80ドルぐらいまで下がったんですよ。期待がある時って大体80ドルぐらいまで下がって、また危なくなってくると100ドルを超えて120ドルまで行く可能性もあると思いますけど、そういったことはまだ終わらない…先行きが見えないんだなと思いますけど、一番心配しているのは、軍事行動をした後、今度イランが、またこれが前例のない軍事行動を取るという言葉の中で、前回、我々を心配させたのが、UAEの安全だといわれていたドバイとかカタールのドーハとか、飛行機の中心になっているところでもありますけど、ここを攻めて、かなり影響が大きかったという…これがもう1回起こると、またこれのダメージというのも大きいので、そのあたりも考えなきゃいけない。

(徳増 ないる アナウンサー)
そうですねかなり心配な状況ですが…津川さん、イラン側は、戦闘終結への協議の中で、ホルムズ海峡の封鎖を解除した後に核問題を協議するという提案をしていたんですが、それに対してトランプ大統領は、イランが核兵器を保有しないことに同意しない限り
合意はできないと強調しています。この状況の中で、イラン側が譲歩する可能性というのはどんなふうに感じますか?

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
希望的観測ですが可能性はあると思います。これまでですね、アメリカ側は長期化をされていたんですが、戦闘を避けたいと…この戦闘ですね。ということはずいぶん言われてきましたし、今もまさにトランプ大統領…そういうことをにじませてますよね。イラン側はむしろ勝ちはなくてもですね、粘り強く戦って長期化に持っていきたいという思惑だったんですが、米軍による逆封鎖海峡の逆封鎖がありましたよね。これが実はイランにはものすごく今効いてるらしいんですね。ですから、ここは何とかイラン側としても実に持ってきたいというところに思ってもらえるとありがたいなという部分で、核兵器の問題については、もともとこの戦闘が始まる前にですね、核合意交渉がありました。その中で、いわゆる濃縮ウラン、60%の濃縮ウランどうするかというところがポイントでしたから、そこに何らかの妥協点が見出せれば、この戦闘終結に向けた協議が本格化していく可能性はあるんじゃないかなと思いますね。

(徳増 ないる アナウンサー)
そのあたり、今後注目していかなければなりませんね。そして鳥海さん、今ゴールデンウィーク中という人も多いと思うんですが、空の便を見てみますと、実は去年よりもだいぶ利用する方が増えているということもあるんですが、この夏休みへのゴールデンウィークへの影響、そして夏休みの影響どんなことが考えられるでしょうか?

(コメンテーター 航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗 氏)
ゴールデンウィークの影響は実はほぼないんです。というのは、ほとんどの人が2月末、いわゆるこの問題が起こる前に航空機が買われている。特に海外に行く人はそういう状況ですし。国内においても早めに取っているとか、あと、まだ料金が転嫁されたのというのは本当にこれからになってくるので、ゴールデンウィークに関してはプラスになっています。ただ、5月以降、飛行機の国際線の燃油サーチャージも上がります。あと、フジドリームエアラインズの燃油サーチャージも上がったりとか、夏に向けては影響が出始めている。そして今、我々日常生発もガソリンと、それから飛行機のジェット燃料に関しては、おそらく当分大丈夫だろうと。ただナフサを使った様々な製品。なんかプリンの容器が足りないとか、餃子の大きい容器が足りない…それによって物は作れるけど入れる物がないから販売できないという…そういった日常の影響というのがこのゴールデンウィークから出てきますので、そこも気をつけなきゃいけないなと思いますね。

(徳増 ないる アナウンサー)
ここまで、不安が続くイラン情勢と私たちの生活について見てきました。