「いつも片方だけ鼻が詰まる…」長引く鼻づまりに潜む“意外な原因”とは【医師解説】
「鼻づまりがひどくて寝つけない」「夜中に何度も目が覚めてしまう」、そんな経験はありませんか? 鼻がつまると口呼吸になり、喉の乾燥や睡眠の質の低下につながることもあります。そこで今回は、鼻づまりを放置するリスクと治療法について、「高田馬場みやの耳鼻咽喉科」の宮野先生に解説していただきました。
監修医師:
宮野 一樹(高田馬場みやの耳鼻咽喉科)
埼玉医科大学医学部医学科卒業。東京大学大学院医学系研究科外科学専攻博士課程修了。東京大学医学部附属病院と医局関連病院である地域中核総合病院に計18年間勤務し、手術入院症例を中心に研鑽を積む。2023年4月3日より「高田馬場みやの耳鼻咽喉科」開院、翌年には飯田橋みみ・はな・のどクリニックを開院する。医学博士。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定耳鼻咽喉科専門医、日本気管食道科学会認定気管食道科専門医。
編集部
鼻づまりが片方だけひどいのですが、原因は何ですか?
宮野先生
鼻中隔湾曲や血流の影響で、片方だけ鼻がつまることがあります。また、寝る姿勢によって血液が片側の鼻粘膜に集まりやすくなるため、横向きに寝ると片方だけつまることもあります。ほかにも、むし歯からくる副鼻腔炎などは片方だけの場合がほとんどですし、腫瘍やカビなども片側に起こります。慢性的な片側の鼻づまりは、耳鼻科で相談しましょう。
編集部
鼻づまりを放置するとどうなりますか?
宮野先生
炎症がおさまることで、自然と改善する場合もあります。しかし、炎症の程度や本人の抵抗力などによっては、副鼻腔炎(蓄膿症)や中耳炎の原因になることがありますし、腫瘍が大きくなって骨を壊すこともあります。長引く鼻づまりは放置せず、耳鼻科で適切な治療を受けましょう。
編集部
鼻づまりで受診した場合、どのような検査をするのですか?
宮野先生
まずは症状について問診をして、内視鏡で鼻の中を詳しく観察します。必要に応じて採血検査で炎症反応やアレルゲンを調べたり、CT撮影をしたりします。
編集部
診断名がはっきりしたら、どのような治療をするのですか?
宮野先生
診断名によりますが、例えば慢性副鼻腔炎であれば抗生物質などの薬を3カ月飲んで、それでも治らなければ手術が検討されます。歯が原因の副鼻腔炎は歯科医院との同時治療をおこないますし、アレルギー性鼻炎であればレーザー治療や舌下免疫療法などが選択されます。カビの場合は薬物療法ではなく手術療法、薬で治せない腫瘍なら大学病院や専門の医療機関でがん細胞の有無を組織検査するといった対応が必要になります。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
宮野先生
鼻づまりと言ってもその原因は多岐にわたり、様々な疾患が隠れていることもあります。市販の点鼻薬は即効性がありますが、根本的な治療にはなりません。根本を治療するためには、まず原因を特定することが大切です。放置せず、検査を受けて原因を明確にすることをおすすめします。
※この記事はメディカルドックにて<「鼻づまり」を解消する方法はご存じですか? 原因・治療法・放置するリスクも医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
