2026年度中に市販化が明言されているスズキ「Vision e-Sky」

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市販モデルの登場がかなり近いことが予想される「Vision e-Sky」

 軽自動車やコンパクトカーのイメージの強いスズキですが、2026年1月に発売を開始した電気自動車(BEV)である「eビターラ」の評価は高く、次世代に向けたクルマ作りが着実に進歩しているといった印象です。
 
 そんなスズキが2025年10月に開催の「ジャパンモビリティショー2025」に参考出品したのが、“ちょうど良い”軽乗用BEVというコンセプトの「Vision e-Sky(ビジョンeスカイ)」でした。

 市販モデルの登場が期待されるこのコンセプトカーを振り返ります。

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 ビジョンeスカイは、ヒンジドアを備える5ドアハッチバックボディを持つコンセプトカーで、ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1625mm。

 軽自動車規格に収まるものですが、1625mmという全高は現行型「ワゴンR」(全高1,650mm)にほど近いものとなっています。

 ただし、スズキとしては「次期ワゴンR」を示唆するものではなく、新たなBEVのコンセプトモデルとして出品したと話していますが、開発コンセプトの「軽自動車を“生活の足”として愛用されるお客様の毎日に寄り添う」というテーマは、初代ワゴンRが登場したときのコンセプトに一致する部分もあります。

 このビジョンeスカイ、コンセプトモデルとはいいながらも、2026年度中の量産化を目指すとアナウンスされ、想定している満充電時の航続距離は270km以上としています。

 すでに販売されている軽BEVといえば、日産「サクラ」が180km、ホンダ「N-ONE e:」が295kmとなっているので、価格と航続距離のバランスを検討していることがうかがえます。

 ジャパンモビリティショー2025の会場に展示された実車では、車名の通り青空を思わせるブルーのボディカラーに、雲を思わせるホワイトルーフのツートンカラーとなっており、ヘッドライトは「コの字」型の愛嬌のあるスタイル。

 ヘッドライトの左右を繋ぐピクセル点灯式のグリルは、コンセプトモデルらしい演出と言えそうですが、開口部が少なめのバンパーなどはBEVであることを静かにアピールしていました。

 またドア埋め込み式のドアハンドルや、フロントと同じデザインテイストのコの字型テールランプ、そして太いCピラーなどもコンセプトモデルであることを主張していました。

 しかし、会場での披露時、開かれたドアの内側には現実的なウェザーストリップが備わっているところを見ると、「市販モデルがすでに存在しており、“あえて”コンセプトモデル風に仕立て直した」とも受け取れる仕上げとなっていたことが特筆されます。

 国内外のモーターショーでは、後に市販されるモデルをベースに、ライトやミラー、インテリアなどを一部変更し、コンセプトカー風のデザインを採用することで、現実味を薄くするということがしばしばあります。

 そうしたことを踏まえると、ビジョンeスカイは意外と早く市販モデルが登場するのかもしれません。