米記者団夕食会銃撃事件の容疑者、犯行10分前に家族へ声明文…トランプ氏殺害を示唆(2)
◇「政権高官が標的…高位職から」
アレン容疑者は「もし絶対的に必要であれば、行事参加者の大半は小児性愛者、強姦犯、反逆者の演説に出席することを『選択』したのだから共犯に当たるという前提で、ほぼすべての人を押しのけてでも標的に接近する」とし、「ただ、そのような状況にならないことを願う」と記した。数百人の会場参加者に対しても敵意を示し、潜在的な攻撃を正当化した形だ。
アレン容疑者は、自身の犯行に対して予想される批判と、それへの反論もあらかじめ文書に盛り込んだ。彼は自身の犯行については、「キリスト教徒として(誰かがあなたの片方の頬を打てば)もう一方の頬を差し出すべきだ」という反論が出る可能性があるとし、「もう一方の頬を差し出すのは、自分が抑圧されている時だ」と反論した。続けて「私は、収容所で強姦された人、裁判もなく処刑された漁師、爆撃で死亡した学生、飢えた子ども、この政権の数多くの犯罪者に虐待された10代少女でもない」とし、自身は直接的被害者ではないとしたうえで、「他の誰かが抑圧されている時に、もう一方の頬を差し出すのはキリスト教徒の行動ではない。それは圧制者の犯罪に加担することだ」と主張した。
トランプ大統領は26日、FOXニュースのインタビューで、「彼の声明文を読めば、彼がキリスト教徒を憎んでいることは明らかだ」とし、「彼は長い間、心の中に深い憎悪を抱いていた。それは宗教的な問題だった。強い反キリスト教的傾向を示していた」と語った。
アレン容疑者は声明文で、今はこのようなことを行うのに適切な時期ではないという批判があり得るとし、「誰かが強姦されたり殺害されたり虐待されたりするのを目撃した時、被害者ではない人々にとって『不快』かもしれないという理由で、そのまま通り過ぎるべきだと思うのか」とし、「私が思いつく限り最善のタイミングであり、成功の可能性が高い機会だった」と主張した。
◇「警備はずさん…イラン工作員なら機関銃を持ち込めた」
アレン容疑者は文書の後半で「追伸」の形式を取り、今回の行事の警備が予想外にずさんだったとして、シークレットサービスを批判した。彼は「私の考えでは、隅々まで監視カメラがあり、ホテルの部屋には盗聴装置が仕掛けられ、3メートルごとに武装要員が立ち、金属探知機がものすごく多いと思っていたが、私が直面した現実には何もなかった」と主張した。
続けて「私は複数の武器を持ち込んだが、そこにいた誰一人として、私が脅威になり得る可能性をまったく考慮しなかった」とし、「もし私が米国市民ではなくイラン工作員だったなら、ここへM2重機関銃を持ち込んでも誰も気づかなかっただろう。本当にあり得ないことだ」と記した。アレン容疑者は犯行の1〜2日前に当該ホテルに宿泊していたことが分かった。
ニューヨーク・ポストは「容疑者が犯行10分前に『狂気じみた』声明文を家族に送り、コネティカット州に住む容疑者の兄弟が地元警察へその声明を通報した」と報じた。
