シンプル&楽しい。カシオSXC-1なら誰でもビートメーカーになれる
昨年アメリカで開催された楽器見本市「NAMM Show」でも試作機が展示されて話題になっていた、カシオのサンプラー「SXC-1」が正式に発表されました。
実はカシオってサンプラー分野ではかなり先駆けていたメーカーで、今から40年前の1986年にはSK-1という鍵盤付きサンプラーをリリースしていました。
8ビット機でサンプリングできるのはたった1.4秒というマシンだったのですが、当時はメモリなどが高価で、プロ用のサンプラーは数百万や数千万円していた時代。SK-1は1万6000円という驚愕の安さでお手軽にサンプリングが楽しめる機材として、世界中で100万台以上を売り上げるベストセラーとなりました。
その後に16ビット機で1MBメモリ、サンプリング時間も大幅に長くなったFZ-1というサンプラーもリリースされました。こちらはテイ・トウワさんがディーライトの初期まで使っていました。全米ヒット曲「Groove Is In the Heart」はこのサンプラーの音ですね。
シンプルな機能。それが正解
このSXC-1はそうしたカシオのサンプラーの遺伝子をちゃんと受け継いだモデルです。まずルックスですが、16個のパッドを配置しており、電卓みたいに仕上がっています。ガジェット感満点。
機能的にもわかりやすくできており、チュートリアル動画に沿って操作説明を参考にしながら、ゲームっぽくトラック制作を学ぶことができます。BPMの異なる音源やシーケンスを重ねたときに自動的にテンポを合わせてくれるビートシンク機能、ダイヤルを回転させるだけで音の変化が楽しめるエフェクト機能なども搭載。
とにかく好きな音をサンプリングして、すぐに音を出してビートを組むという、シンプルで余計な機能を排除した構成になっています。SK-1やMT-40といったカシオの名器音源もプリセットに組み込まれていますので、開封してすぐに音が出せます。
その分機能はすごくシンプルです。同時発音数は最大16音だし、シーケンサーも16トラック×16ステップ×1〜8小節と、難しい構成の曲を作れるほどではありません。でも、機能を追うよりも、誰でもすぐに使えるという目的ならこれが正解だと思います。マイクもスピーカーも内蔵していますし、おもちゃ感覚で操れますからね。
すでに予約殺到中で公式通販サイトでは「Sold Out」表示になっていますが、限定品ではないので、そのうち在庫復活すると思われます。価格は3万9930円。今年はAKAI MPC Sampleも発売されたし、この価格帯のシンプルなサンプラーがアツいですね。こうした機材をきっかけに、サンプリングミュージックがもっと注目されるといいなと思います。
Source: CASIO
