伝統と革新が融合したデザインや技術に期待が高まる次期「スカイライン」

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革新的な技術の数々に注目!

 日産「スカイライン」は現行モデル(13代目/V37型)の発売から約12年が経過しており、次期型の登場が待たれています。そうしたなか、日産は2026年4月14日に長期ビジョンを発表しました。

「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」と銘打ったこのビジョンでは、今後投入予定の複数の新型車のひとつとして、次期スカイラインのティーザー映像が公開されました。

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 スカイラインは1957年の誕生以来、約70年にわたり多くのファンに愛されてきた日産のプレミアムスポーツセダンです。現行の13代目は2014年の発売以降、幾度もの改良が施されてきました。

 2019年の大幅なマイナーチェンジではフェイスリフトが実施され、運動性能を追求した高性能モデル「400R」が登場。

 さらに2025年10月の仕様向上では、新色「ワンガンブルー」の追加などの小規模な改良が行われ、限定車「400R Limited」も新たに設定されました。

 しかし、登場から約12年が経過したV37型には設計の古さが見られる部分もあり、フルモデルチェンジへの期待が高まっています。

 こうした状況のなか、2026年4月14日に公開された次期スカイラインのティーザーに注目が集まりました。

 丸型4灯テールランプや筆記体の「Skyline」ロゴなど、往年のモデルへのリスペクトを感じさせるデザイン要素が見受けられ、新型への期待は一層高まっています。

 そこで今回は、歴代スカイラインに採用された“世界初”または“日本初”の革新的な技術をピックアップして紹介します。

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●【日本初】 ド・ディオンアクスル(初代)

 1957年にプリンス自動車工業が発売した初代スカイラインは、当時としては最先端のクルマでした。

 1.5リッター直列4気筒OHVエンジンは最高出力60PS、最高速度125km/hと、クラス最高水準の性能を誇っていました。

 また、リアサスペンションには日本初となるド・ディオンアクスル(ド・ディオン式)を標準装備しています。

 ド・ディオン式は、かつて存在したフランスの自動車メーカーが開発したサスペンション構造です。

 国産車ではその後、1967年登場のマツダ「コスモスポーツ」などにも採用されました。

●【日本初】 4灯式ヘッドランプ(初代)

 初代スカイラインは1960年のマイナーチェンジで、日本初となる4灯式ヘッドランプを採用しました。

 従来の2灯式から4灯式へ変更することで、1960年代の高速道路時代の到来に備えています。

 その後1962年に発売された「スカイラインスポーツ」にも4灯式ヘッドランプが採用されました。

 イタリアンデザインを取り入れた魅力的な外観を持ちながら、手作業による生産のため約60台にとどまった希少なモデルです。

●【日本初】 テンパータイヤ(6代目)

 1981年に登場した6代目(R30型)スカイラインは、「ニューマン・スカイライン」の愛称でも知られています。

 1983年のマイナーチェンジ後の後期型は、「鉄仮面」と呼ばれる個性的なフロントマスクが特徴でした。

 このR30型では、日本初となる「テンパータイヤ(応急用スペアタイヤ)」が採用されています。

 標準サイズのスペアタイヤよりも薄型に設計されており、ラゲッジスペースを広く使える点が特徴です。

 さらに、スペアタイヤの空気圧低下を知らせる警告灯も備えられていました。

●【世界初】 カードエントリーシステム(7代目)

「7th(セブンス)スカイライン」と呼ばれる1985年登場の7代目(R31型)スカイラインは、直列6気筒DOHCエンジンの復活や先進装備の充実が特徴でした。

 このR31型に設定された特徴的な装備のひとつが、世界初となる「カードエントリーシステム」です。

 携帯しているだけでドアやトランクの施錠・解錠が可能なカードキーで、物理キーに代わる新しい技術でした。

 この技術は、後のインテリジェントキーへと発展していきます。

●【世界初】 プロジェクターヘッドランプ(7代目)

 1987年のマイナーチェンジで後期型となったR31型スカイラインでは、ロービームに量産車として世界初となるプロジェクターヘッドランプを採用しました。

 その後、1988年登場のS13型「シルビア」に4灯プロジェクターヘッドランプが採用されるなど、従来のリフレクター式に代わる前照灯として普及していきます。

●【日本初】 高速道路のルート走行で同一車線内ハンズオフが可能に(13代目)

 現行モデルにあたる13代目スカイラインでは、新たな先進運転支援システムが導入されました。それが、2019年のマイナーチェンジモデルに採用された「プロパイロット 2.0」です。

 従来のプロパイロットとの違いは、高速道路において同一車線内でのハンズオフ(手放し運転)を可能とするナビ連動ルート走行にあります。

 ルート走行を開始すると、ナビゲーションで設定したルートと連動し、高速道路の出口までシステムが走行を支援します。

 一定条件下では同一車線内でのハンズオフが可能となり、ドライバーの負担軽減に寄与します。

 また、車線変更支援機能も搭載されており、ナビ情報と周囲のセンシング情報をもとに、適切なタイミングでドライバーに案内します。

 ただし、スカイラインでプロパイロット 2.0が搭載されたのはハイブリッドモデルのみで、2022年のハイブリッド販売終了とともに廃止されました。

 なお2026年4月時点で、プロパイロット 2.0を搭載しているのは「アリア」「リーフ」「セレナ」です。

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 このように、スカイラインは時代に合わせて進化を続けてきました。今回ティーザーが公開された次期モデルは、日本市場における“ハートビートモデル”として位置付けられています。

 歴代モデルの技術を受け継ぎつつ、14代目スカイラインのさらなる進化に期待が高まります。