Metaのプライバシー問題を横目に…。スマートグラス参入ならAppleはカメラをどうする?
スマートグラス業界を牽引するMeta。Samsung(サムスン)、Google(グーグル)も参入を表明しており、プロジェクトをチラ見せしつつ、今年から来年には何かしらモノが登場しそう。最近では、Apple(アップル)のスマートグラスの噂も内容が濃くなってきました。テック業界がスマートグラスに着目しているのは明らかですが、その市場にはリスクもあります。
自分と周囲のプライバシー
スマートグラス最大の問題は、1.0時代からずっと同じ。プライバシーです。
現状、スマートグラスのスペックは、カメラありなし、ディスプレイありなし、スピーカーありなしと非常に幅が広い。とはいえ、AIを最大限活用するためカメラを必須とするモデルも少なくない、その筆頭がRay-Ban MetaのAI Galssesです。
スマートグラスにおけるカメラの取り扱いが難しいのは、カメラがあるかどうか、どこにあるのか、使用中かどうかが非常にわかりにくいことにあります。もっと言えば、優れたスマートグラスほど、見た目ではスマートグラスか普通のメガネ(サングラス)かもわかりません。実際、Ray-Ban Metaをレビューした米GIZMODOのPERO記者いわく、使用中は周囲の人の多くはスマートグラスだと気づいていなかったといいます。
Ray-Ban MetaのAI Galssesには、カメラ使用中は点灯するLEDライトがフレームについています。が、これ大前提として、スマートグラスを認識していて、カメラ使用でライトが点くことを知っている仕様なんですよね。知らない人には、撮影されているか以前に、スマートメガネかもわからない。結果、ユーザー本人ではなく、周囲の人のプライバシーを懸念する声が上がります。
プライバシー問題は、ユーザー本人にもふりかかります。今年にはいって、Metaは、Ray-Banスマートグラスで撮影されていた動画、画像が第三者にダダ漏れだったことが発覚。
スマートグラス市場拡大とともに大きくなるプライバシーを不安視する声。スマートグラスを禁止するエリア、シーンもでてきており、今後さらに取り扱いは難しくなるでしょう。
そんな中でAppleがスマートグラス業界に参入するなら…。Appleは自社アピールの1つにユーザーのプライバシーを尊重する姿勢があることから、Metaとは異なるアプローチをとるのではないでしょうか。
Appleに期待するスマートグラスのプライバシー
Appleがスマートグラスにおいて選ぶだろう道、それはとてもシンプルです。ユーザーがスマートグラスでとるデータをAIトレーニングには使用しないこと。これだけで、Metaとは違いセンシティブなデータをどこかに保存する必要がなくなりますから。
Metaもそうすればいいのでは?と疑問が湧きますが、そこがMetaとAppleの企業特徴の違い。MetaはユーザーのデータをSNSで収集し活用することを主な生業とする企業であり、Appleはモノを作るのがメインの企業。ユーザーデータなしにMetaは存在しないのです。
カメラの扱いは?
センシティブなデータリスクをはなから回避するため、カメラを搭載しない選択肢をとるメーカーもあります(もちろんそれだけじゃなくて、軽量化とかも他にも理由にありますけどね)。カメラに物理的にカバーをつけるモデルもあります。Brilliant Labsというメーカーは、カメラは搭載するもAIの目として活用するだけにとどめ、写真や動画の撮影はできないという制限を設けています。
噂では、Appleのスマートグラスはカメラを搭載するようです。Brilliand LabsのAIのみで使うというのは、Appleでも通じるアイデアかもしれません。が、それはターゲットの縮小につながります。スマートグラスを手にする人は、ハンズフリーで自然な撮影を魅力に感じる人が少なくないからです。
プライバシー問題のリスク回避をとるか、ターゲット層拡大か…。
他社モデルにも大きな影響を与えるだろうAppleスマートグラスのカメラ。スマートグラスカメラの「正解」は出るんでしょうか。

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