「片付け」というと気が重くなる人も多いのでは? じつはそれ、「捨てなくては」という思い込みのせいかもしれません。整理収納アドバイザー2級の資格をもつESSEonlineライター、小林ユリさんも片付けへの苦手意識があったそう。しかし、「ものを捨てずに整理する工夫をしたことで、無理なく家が整った」といいます。詳しく教えてもらいました。

「片付け=捨てる」がストレスだった

もともと私は片付けが苦手。「捨てなきゃ」と思えば思うほど、重荷になって手が止まってしまうタイプです。

【実際の写真】筆者の「どうしても捨てられないもの」

思い出があるものや、まだ使えそうなものなど、「もったいない」と感じるものを手放すのが苦手で、判断に疲れてしまうことも。

そこで「無理に捨てなくてもいい」と考え方を変えてみました。私にとって片付けの目的は「ものを減らすこと」ではなく「使いやすい状態にすること」だったからです。

捨てることがストレスになるなら、無理に捨てる必要はないと考えました。「とりあえずもっていてOK」と思うだけで気持ちが軽くなり、片付けに取り掛かるハードルがぐっと下がりました。

「ものを減らさず家を整える」ためにやってよかったこと

「捨てなくてもいい」と決めた分、意識したのは「どう整えるか」ということ。片付けについて改めて見直してみて気づいたのは、ごちゃついていた原因は単にものの量だけではなく、「とりあえず突っ込んでいた状態」にあったのかもしれないということでした。

実際にやってみて、効果を感じたのは次の3つです。

●1:使う場所ごとにまとめる

まず意識したのは、「使う場所」と「収納場所」を一致させることでした。たとえば、リビングで使うものはリビングに、キッチンで使うものはキッチンにまとめる。これだけでも、探しものが減ってスッキリ感が出ました。

●2:定位置を決める

「ここに戻す」と決めることもルールにしました。たとえばわが家では、引き出しの中の小物類はアイテムごとに区分けをし、同じ用途のアイテムは袋や箱にひとまとめにしています。

使ったあとに迷わず戻せる仕組みづくりをしてからは、片付けが苦手な筆者でも、無理なく散らかりにくい状態をキープできています。

●3:出し入れしやすくする

また、出し入れのしやすさにも焦点を当てました。筆者の場合、ついものを出しっぱなしにしてしまっていた原因を考えてみたときに感じたのが「面倒くさいから」というのが大きかったのです。

そこで、フタつきのボックスではなく、ワンアクションで取れる収納に変更してみることに。これが性に合っていたようで、ものを出しっぱなしにするクセが少し落ち着きました。

使うか迷うものを入れる「保留ボックス」が役立った

もうひとつ取り入れてよかったのが、「保留ボックス」です。以前は片付けを早く終わらせたくて、「捨てる・捨てない」をその場で決めようとしていました。でも、そのせいで後悔することも少なくなかったのです。

そこで、「迷ったら一度保留」というルールに変更。しばらく使わなければ自然と処分できますし、そのアイテムの使い道を落ち着いて考えられるので「やっぱり取っておけばよかった」と後悔することも減り、気持ちの余裕にもつながりました。

私にとっては、保留ボックスという“逃げ道”があることがとても大事だったように思います。

ただし、ひとつだけ気をつけているのが「上限を決めること」。なんでもかんでも入れてしまうと、結局はものを移動させただけになってしまうので、ボックスの大きさや数はあらかじめ決めています。

この方法を続けているうちに、「これはなくても困らないな」と思うものが自然と見えてくるようになりました。無理に捨てるのではなく、結果的に手放せる感覚です。

片付けは自分に合うやり方でいいと気づいてからは、自分に合ったやり方で続けることの大切さを実感しています。「捨てるのが苦手」と感じている人こそ、無理に手放すことにこだわらず、整えることから始めてみるのもひとつの方法かもしれません。