今月に電撃的なJクラブ加入が決定した19歳は、さらに世代別代表にも初招集された。U-19日本代表MF行友祐翔(鹿屋体育大→藤枝)は「(代表は)視野には入れていた。そこから入り続けることは自分の目標」と力を込めた。

 初の日の丸でも持ち味をさっそく発揮した。「山口(智)監督の戦術は、藤枝とあまり変わらないのですぐ適応できる」。両サイドにWBを置く3バックの布陣という藤枝MYFCとの共通点にも助けられ、19日の東京ヴェルディ戦では右WBのポジションから1ゴールを記録した。

「自分が出るのはWB。そこでの仕掛けや守備の立ち位置、攻撃での背後に行く回数、クロスの回数は求められている。だけど、一番は山口監督は守備から入る方なので。ボールを取った後に背後に入る回数や、その後にどれだけゴールに迫れるかが鍵になってくる」。引き続き招集されるためにも、行友は自身の役割への理解を深めている。

 鹿屋体育大での2年目を迎えた今月6日、卒業を待たずして藤枝への即加入が発表された。高川学園高では2年連続で選手権の舞台にも立ち、高卒からのプロ入りを希望していた。しかしそれも叶わず、大学進学の道に進んだ。

「やっぱり高卒で行きたいというのが一番大きかったけど、鹿屋は環境もいいし、高卒でプロになれなかったところを、塩川(勝行)監督が推薦で取ってくださった」(行友)

 大学初年度から17試合3得点4アシストを記録。デンソーカップチャレンジでは九州選抜に選ばれ、敗退した選抜チームで結集されたプレーオフ選抜として3位決定戦まで戦い抜いた。「見られる機会があることで、藤枝さんが声をかけてくれた」。藤枝での練習参加でも試合でゴールを奪ってアピール成功。他のクラブからも声がかかっていたが、条件提示のスピード感や槙野智章監督を筆頭にしたチームの雰囲気に惹かれ、オファーを受けた。

 行友家の3兄弟は長男・翔哉が愛媛FC U-18から高3でトップデビューを果たし、ポルトガル1部リーグのFCファマリカンへの期限付き移籍を経て、現在は愛媛FCでプレーする。また三男・翔音はファジアーノ岡山U-18で最終学年を迎えている。「3人でプロになりたいというのはずっと言っていた」。兄に続き、次男・祐翔もその道を歩むことになった。

「まず兄が(プロに)なって、2人が追いかける形になっていたけど、自分がプロの世界に行けたというのもあって、弟もすごく刺激をもらっていると思う。自分も兄も代表活動に入っているのを見て、弟も羨ましいではなく悔しいのほうが強いと思うので。そこはいい刺激を与えられていると思うし、自分にとってもいい経験でプラスになっている」

 もちろん、3人はサッカー選手であると同時に仲の良い兄弟。電話やLINEでやりとりはしており、よい関係性を築いている。藤枝での背番号も、その証のひとつ。48番は兄・翔哉と同じ番号だ。「お兄ちゃんが48番で始めて、デビュー戦でゴールを決めた。そういう意味も込めて自分も飛躍したいなと。あとお兄ちゃんと番号が一緒だったら覚えてもらいやすいかなと」。背中に兄弟の絆を刻み、プロの舞台に上がるつもりだ。

(取材・文 石川祐介)