スポニチ

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 23年育成ドラフト7位で入団した巨人・平山が、支配下選手登録された。外野も守れ、パンチ力のある打撃で今季のオープン戦は2本塁打とアピールに成功し「(登録期限の)7月までに絶対に支配下選手になりたいと思っていたので、とてもうれしい」と喜んだ。

 ここからが本当のスタート。喜んでばかりもいられない。翌6日は休日だったが、ジャイアンツ球場で矢野巡回打撃コーチとともに打撃練習に励む姿もあり、より気を引き締めていた印象を受けた。背番号は69に変更されたが、履いていたスパイクは「育成内野手」と書かれた球場内のロッカーにしまい、その足で3連戦が行われた出身地の広島へ移動した。

 8日には「1番・右翼」でプロ初出場を果たした。結果は4打数無安打で快音は聞かれず「シンプルに自分の実力不足。練習するしかない。下を向かずに上だけ向いて頑張っていこうと思います」と悔しさを味わった。だが、マツダスタジアムには、幼少期の頃にファン感謝デーで訪れたことがあるという思い出の地。地元での1軍デビューは忘れられないものになっただろう。

 デビュー戦には、小学生時代のソフトボールチームの仲間が、サプライズで応援に駆け付けてくれ「憧れていた球場だったので、2年半頑張ってよかった」と胸にこみ上げるものがあった。オープン戦から「これが最後のチャンス」と常に自分に言い聞かせてきたといい、7日の会見でも「ラストチャンスを頂けたと思っている」と繰り返した。その言葉には強い覚悟を感じた。この一瞬のチャンスをものにできるか。22歳の若者の奮闘に注目したい。(記者コラム・田中 健人)