「人災」「平和運動と言えるのか」 修学旅行生犠牲の辺野古転覆事故、著名人・政治家が相次ぎ苦言
沖縄県名護市の辺野古沖で3月16日に発生した、平和学習中の同志社国際高の生徒を乗せた小型船2隻が転覆した死亡事故を巡り、著名人や政治家から安全管理体制や平和学習のあり方を疑問視する声が相次いでいる。
高校生が乗った船は、普段は基地移設に反対する「抗議船」として使用されていたもの。事故をめぐっては、犠牲になった女子生徒の遺族がnoteで故人について紹介するとともに、事故が発生したプロセスへの疑問をつづっている。
事故について、国民民主党の玉木雄一郎代表は7日の記者会見で、現場で行われている抗議活動や平和教育の現状について「基地に反対すること、憲法9条を一字一句変えないことが平和につながるのか」「辺野古の基地の問題に反対の声を上げることが平和運動ではない」と安全保障の現実を踏まえた議論の必要性を訴えた。
また、読売テレビ報道局特別解説委員の高岡達之氏は6日放送の読売テレビ「ミヤネ屋」で事故について「あえて『事件』と申し上げます」とした上で、「ご自分たちの主張を伝えたい人たちはいたでしょうけれども、(船に)乗せた以上は子どもたちの命を預かるという大人がいない。大人として責任取ってくださいよ」「これは船を操縦していた人間だけ(の責任)ではない」と断じた。
落語家・立川志らくも批判
さらに落語家の立川志らくも7日にX(旧Twitter)で「この出来事は人災です」と断言し、「最低限のルールを守れない人達が国に対して何かいう権利はない。この事件に関わった人達は今後、このような活動は慎むべき。メディアは監視するべき」と船の運航団体による抗議活動の続行に疑問を呈した。
また、志らくは「右翼の街宣車に右翼の人達がボランティアで子供達を乗せていたら?世間は怒るだろ」と指摘しつつ、「何故メディアはこの事件をただの悲劇としてしか伝えないの?人災だし、教育の歪み、特定思想の暴走、教師と政治家の責任。大問題です」(以上、原文ママ)と問題提起していた。
こうした批判に対しネット上からは、「仰る通り」「少しずつ著名人も辺野古転覆事故が人災だと言及し始めている」「早い解決と、風化はさせたくない」「同意しかない」という声が集まっている。
現在も海上保安庁などが当時の詳しい原因や安全管理体制について調べを進めているこの事故。未成年者を伴う活動の是非や教育現場の責任を問う声は日増しに強まっており、今後の調査の行方と議論の深まりが注目される。
