スマホケースの裏「私の“推し”も…」――SAY-LA・椎名ここ、言葉遊びの挑戦状と鏡合わせの自分
新体制初となる10作目のシングル「半透明スワロフスキー」を31日にリリースするアイドルグループ「SAY-LA」。スポニチ東京本社で行ったソロインタビューでは、メンバーの椎名ここが、新曲に込めた魅力を語った。キラキラとした王道アイドルソングの中に散りばめられた“言葉遊び”と、今の時代を映す共感の歌詞。その一つ一つが、ステージと客席をつなぐ新しい合図になろうとしている。(「推し面」取材班)
作詞・作曲を手掛けた石谷光氏の遊び心が随所に潜んでいる。韻を踏んだフレーズや言葉の響きを重ねた表現など、歌詞の中には思わず立ち止まって読み返したくなるポイントがいくつもある。椎名も「いろんなところに言葉遊びが入っているんです」とワクワク感を口に。「ぜひ歌詞を見ながら『ここだ!』って見つけてほしいですね。答えは言いません(笑い)。気付いた方は言いに来てください」。
楽曲の中でひときわ印象的なのが、サビ前に突然差し込まれるクラシックの旋律だ。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」を思わせるメロディーが流れ、空気が一瞬で変わる。「SAY-LAでは今まであまりなかった展開で、最初に聴いたときは驚きました」。その直後には、メンバー全員で太鼓を叩くような振り付けが続く。ライブでは観客も同じ動きをまねできるポイントで、「みなさんも一緒に太鼓を叩いてほしいです」と呼びかける。
今回のシングルからダンスの先生も新しくなった。激しめのジャンルを得意とする振付師のもとで、これまでのSAY-LAとは少し違う表情が生まれたという。「誰か一人でも欠けたら成り立たないフォーメーションなんです。8人いる今のSAY-LAだからこそできるダンスだと思います」。可憐さだけでなく、躍動感も兼ね備えた新体制の姿がそこにある。
そして個人的に強く共感したというのが、2番Aメロの一節だった。「♪スマホケースの裏 少し色褪せた 大好きなその笑顔 見つめてる」。その歌詞を聞いた瞬間、思わず「自分のことか!」と思ったという。
「私もアイドルが好きで、推しメンのトレカとかシールをスマホの裏に入れてるんです。だからすごく共感しました」。透明なケースの裏に忍ばせた小さな“推し”。それを何気なく眺める時間は、多くのファンにとっても日常の一部だろう。
ステージに立つ側でありながら、同時に“推す側”の気持ちも知っている。だからこそ、この曲の歌詞が描く感情はどこかリアルに響く。
キラキラした王道サウンドの中に潜む、等身大の共感。言葉遊びと共感歌詞で描かれた“推し活世代”の物語。そのきらめきは、ステージの上でも、スマホケースの裏でも、同じように輝いている。
