Amazonが、社内で「Transformer」と呼ばれるスマートフォン開発プロジェクトに着手していると報じられました。新しいスマートフォンは音声アシスタントのAlexaと連携し、ユーザーに合わせた体験をもたらすと伝えられています。

Exclusive: Amazon plans smartphone comeback more than a decade after Fire Phone flop | Reuters

https://www.reuters.com/technology/amazon-plans-smartphone-comeback-more-than-decade-after-fire-phone-flop-2026-03-20/



Amazon is making an Alexa phone | The Verge

https://www.theverge.com/tech/897915/amazon-transformer-alexa-phone

この件を報じたロイターによると、新しいスマートフォンは個人の好みに最適化された体験をもたらし、Amazonでの買い物、Prime Videoの視聴、Prime Musicの利用といった体験がこれまで以上に容易になるとされています。

「Transformer」プロジェクトの重要な焦点の一つは、デバイスへのAI機能の統合です。これにより、従来のようにAIアプリをダウンロード・登録する必要がなくなる可能性があるとのことです。

このプロジェクトは、以前MicrosoftでZuneやXboxの開発に携わっていたJ・アラード氏が率いるAmazonの社内組織「ZeroOne」が主導しています。また、デバイス部門トップのパノス・パネイ氏は収益改善にも取り組んでおり、初めてAndroidを採用するタブレットの投入も予定されています。

アラード氏のチームは、スマートフォンと「ガラケー」の両方のデザインを検討しており、通常のスマートフォンに加えて機能を絞ったモデルも検討されているとのこと。これはスクリーン依存対策としてのニーズにも応える可能性があります。後者のモデルは、白黒ディスプレイでアプリストアのない携帯電話「Light Phone」からインスピレーションを得ていると報じられています。

スマホから解脱すべく通話機能にのみ特化した超絶コンパクトな携帯電話「The Light Phone」 - GIGAZINE



こうした端末は、既存のiPhoneやGalaxyに加えて使う「サブ端末」としての位置付けも想定されているとのこと。専門家は「ユーザーによる複数端末の利用は、企業からの監視を避けたいホワイトカラー層や子どものSNS利用を制限したい親などの間で見られる」と指摘しています。

Amazonは2014年に初のスマートフォン「Fire Phone」を発売しましたが、わずか1年あまりで打ち切られました。

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ロイターは「Fire Phoneは、独自OSの『Fire OS』に主要アプリが不足し、3D表示用の複雑なカメラシステムの電力消費が激しく本体が過熱するという問題がありました。再挑戦が不可能というわけではないものの、消費者に乗り換えを促す強い理由が必要であり、既存のアプリストアへの依存が大きな障壁になると指摘されています。スマートフォン市場ではAppleとSamsungが約40%のシェアを握っており、さらに2026年にはスマートフォン出荷台数が13%減少する見通しで、市場環境は厳しさを増しています」と伝えました。