アルテミスII、リハで水素漏れ発生。50年以上ぶりの有人月飛行は早くて3月
人類が再び月へ…。50年以上ぶりとなる有人月飛行「アルテミス計画」。アルテミスII ミッションとして宇宙船オリオンの打ち上げが今月予定されていました。が、リハーサルで水素漏れが発生。打ち上げは延期が決定し、早ければ3月に実行される見通しです。
リハーサルで問題発生
2月8日の打ち上げを予定していたアルテミスII。これに向けて、NASAは、2日間に及ぶ「ウェット・ドレス・リハーサル」を、フロリダ州ケネディ宇宙センターにて、現地時間の1月31日土曜日、午後8時13分にスタート。
ウェット・ドレス・リハーサルとは、本番と同じように、実際に燃料も注入し打ち上げ直前までの手順を行うこと(ロケット点火はしません)。燃料注入の練習、地上システムの確認、技術的問題点など全方位的に確認するのが狙いです。なので、今回の水素漏れを発見できたのは、まさにウェット・ドレス・リハーサルのおかげ。あるべき姿と言ってよし。
NASAのJared Isaacman氏は、Xを更新。「3年以上、SLSロケットの打ち上げを行ってきたので、チャレンジに直面する可能性は予想していました。だからこそ、ウェット・ドレス・リハーサルを行うわけです」と語り、プロジェクト成功のために、本番前に問題を表面化できた重要性を語っています。
具体的には、2月2日のリハ終盤、燃料注入段階で問題を発見。ロケットのコアステージに推進剤を供給するインターフェース内で液体水素の漏れが発生。数時間問題解決に試行錯誤したのち、なんとかロケットのタンクに燃料を満たすことはでき、カウントダウンの打ち上げ5分前に準備完了。しかし、センサーがさらなる水素漏れを検知したために、最終的にはリハ中止、本番に向けたGOサインは出せないという決断にいたりました。SLSロケットリハーサルでの水素漏れは、アルテミス Iでも発生した問題。
宇宙船オリオンの圧力ハッチに若干の調整が必要なこともわかり、すこし長めに延期とのこと。
3月打ち上げ?
今回のリハーサルを経て、2月中の打ち上げは不可能と判断したNASA。打ち上げは3月に延期されました。早ければ現地時間の3月6日打ち上げ予定。その後、3月7日・8日・9日・11日も可能性アリ。
「アルテミスII」は、およそ50年ぶりに月へ行くだけでなく、人類が地球低軌道より向こう側へと向かう歴史的フライトとなります。科学的にも文化的にも、さまざまな記録を持つミッションになりそうです。
Source: NASA

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